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奥羽
「奥羽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奥羽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白」より 著者:芥川竜之介
読んで下さい。
東京日日新聞。昨十八日(五月)午前八時|四十分《しじっぷん》、
奥羽線上《おううせんのぼ》り急行列車が田端駅《たばたえき》附近の踏切《ふみきり》....
「みちのく」より 著者:岡本かの子
年は町から町へ漂泊《ひょうはく》することを覚えた。汽車にも乗せた人があるらしい。
奥羽《おうう》、北国の町にも彼《かれ》の放浪《ほうろう》の範囲《はんい》は拡張さ....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
てしまいました。それでも龍神の社だけは江戸の末まで残っていたのですが、明治元年の
奥羽戦争の際には、この白河が東軍西軍の激戦地となったので、社も焼かれてしまいまし....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
鶏林八道蹂躙之事 対馬の宗義智が、いやがる朝鮮の使者を無理に勧説して連れて来たのは天正十八年七月である。折柄秀吉は関東
奥羽へ東征中で、聚楽の第に会見したのは十一月七日である。この使が帰国しての報告の....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
て来た秀吉にとって、日本国中その勢いの及ばないのは唯関東の北条氏あるだけだ。尤も
奥羽地方にも其の経略の手は延びないけれど、北条氏の向背が一度決すれば、他は問題で....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
た都合があるから、三日めの朝、旅籠屋を出で立つと、途中から、からりとした上天気。
奥羽線の松島へ戻る途中、あの筋には妙に豆府屋が多い……と聞く。その油揚が陽炎を軒....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
俗人を驚かし、郷土に一種の権力をさえ把持すること、今も昔に、そんなにかわりなく、
奥羽地方は、特に多い、と聞く。 むかし、秋田何代かの太守が郊外に逍遥した。小や....
「山の湯雑記」より 著者:折口信夫
えて来たりする。 其処から西へ向けて、米沢海道を自動車で来ても、又道に沿うて居る
奥羽本線の汽車からでも、ほんの一丁場と言ったところに、赤湯の湯場がある。青田の中....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
べからず。右のごとく長州の騒動に対して痛痒相関せざりしに反し、官軍の東下に引続き
奥羽の戦争に付き横浜外人中に一方ならぬ恐惶を起したるその次第は、中国辺にいかなる....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
海道の十国島に冠たるのみならず、九州になく、四国になく、中国になく、近畿になく、
奥羽になし。信濃を中心とする諸高山には劣るも、緯度高きを以て、山上の草木風物は、....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
で待たねばならないのだ。 耕吉は昨夜の十一時上野発の列車へ乗りこんだのだ、が、
奥羽線廻りはその前の九時発のだったのである。あわてて、酔払って、二三の友人から追....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
奥羽地方には各地にシシ踊りと呼ばるる一種の民間舞踊がある。地方によって多少の相違....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
現今幾万人あるを知らずといえども、余が聞くところによるに、その信徒は北海道および
奥羽地方に最も多しという。北海道はロシアの国境に接するの地にあらずや。その人民、....
「父の葬式」より 著者:葛西善蔵
連絡の待合室で顔を洗い、そこの畳を敷いた部屋にはいって朝の弁当をたべた。乗替えの
奥羽線の出るのは九時だった。 「それではいよいよ第一公式で繰りだしますか?」 「....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
州北部という方面がこれにつぎ、関東では埼玉・群馬などに比較的多いが、九州の南部、
奥羽の北部など、中央から遠ざかるに従って次第に減少の態となり、青森県では現にただ....