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「奥羽地方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奥羽地方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小田原陣」より 著者:菊池寛
て来た秀吉にとって、日本国中その勢いの及ばないのは唯関東の北条氏あるだけだ。尤も奥羽地方にも其の経略の手は延びないけれど、北条氏の向背が一度決すれば、他は問題で....
伸子」より 著者:宮本百合子
食事が終る頃に、佃が訊ねた。 「ありふれたところでは、箱根や伊豆だが」 佐々は奥羽地方の温泉を、二三挙げた。 「おでかけですか?」 佃は曖昧に答えた。 「え....
十二支考」より 著者:南方熊楠
オランダ国で何度修めても砂防工事の成らぬ所あり。その頃わが邦へ渡ったかの国人が、奥羽地方で合歓木《ねむのき》をかかる難地へ植えて砂防を完成すると聞き、帰国の上官....
十二支考」より 著者:南方熊楠
で鶏に無頓著《むとんじゃく》だったは奇態だが、これすなわちアイヌ人が多く雑居した奥羽地方で、鶏を神異の物と怪しんで崇拝した理由であるまいか。西半球にはもと鶏がな....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
俗人を驚かし、郷土に一種の権力をさえ把持すること、今も昔に、そんなにかわりなく、奥羽地方は、特に多い、と聞く。 むかし、秋田何代かの太守が郊外に逍遥した。小や....
教育の目的」より 著者:福沢諭吉
、今日は一報の電信に応じて、蒸気船便に送れば、数日にして用を弁ずべし。数年の後、奥羽地方に鉄道を通ずるの日には、今の蒸気船便もまた、はなはだ遅々《ちち》たるを覚....
「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
類したものが多い。これは石器時代以来そのまま各地に遺存したもの、または歴史時代に奥羽地方から、俘囚の名を以て盛んに内地諸国に移された蝦夷の血が、日本民族中に行き....
奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
奥羽地方には各地にシシ踊りと呼ばるる一種の民間舞踊がある。地方によって多少の相違....
炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
東京朝日新聞の初刷に客員柳田國男君の炭焼長者譚という面白い読物の第一回が出ていた。奥羽地方に伝わっている炭焼藤太の出世物語で、津軽領の者は今の津軽伯爵家の四代目の....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
が古代史上の最も著しい事実であります。しかしそれはどうなってしまいましたか、今日奥羽地方の何処を尋ねてみましても、そんな民族に属すと自認するものは一人も住んでお....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
称かもしれぬ。いずれにしてもこれは宮内大輔の領分なる庄内限りのものではなく、広く奥羽地方に、いなおそらくは、さらに他地方にも行われたものとして、一般的に通用する....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
現今幾万人あるを知らずといえども、余が聞くところによるに、その信徒は北海道および奥羽地方に最も多しという。北海道はロシアの国境に接するの地にあらずや。その人民、....
」より 著者:中谷宇吉郎
ある。雪が降り出し、地上に根雪《ねゆき》を見るのは、北海道では十一月末に始まり、奥羽地方では十二月末からであるが、大雪は一月頃にならぬと降らない。積雪量の最も多....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
返事だ。冗談じゃない、こちらではもう桜が咲きかけているころだ。同じ本州のうちでも奥羽地方となるとそんなにまで様子が違うものか、これは一つ遺蹟踏査よりも雪の春景色....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
した。御降臨後においても、多くの人民が支那や朝鮮から移住しました。歴史時代にまで奥羽地方に遺っていた蝦夷人らも、多数続々と内地へ移されました。そして奥羽地方へは....