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「奥詰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奥詰の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
翌日、将軍は休息の部屋で薨じた。 十一屋の隠居はこの話を日ごろ出入りする幕府|奥詰の医者で喜多村瑞見という人から聞いたと半蔵らに言い添えて見せた。さらに言葉を....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
んは御存じないかもしれませんが、この喜多村先生がまた変わり物と来てる。元は幕府の奥詰のお医者様ですが、開港当時の函館の方へ行って長いこと勤めていらっしゃるうちに....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
聞の創立者として言論と報道との舞台に上って来た。もっとも、瑞見はその出発が幕府|奥詰の医師であり、本草学者であって、かならずしも西洋をのみ鼓吹する人ではなかった....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
、小島へ往くにも若党に連れられて行った。鉄三郎にも若党が附いて来たが、これは父が奥詰医師になっているので、従者らしく附いて来たのである。 抽斎の墓碑が立てられ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
禄 万々年まで保つの所存か お先真暗、足許見えぬも程があります 間抜けで腑抜けで奥詰銃隊 藁人形《わらにんぎょう》にも劣った人物 遊撃隊にも困ったものだよ 槍術....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
まえて門下を養い、心形刀流を伝えたが、直門二千名に及んだという。 幕臣も幕臣、奥詰めだったので、親衛隊の魁であり、伏見鳥羽の戦いにも出て、幾百人となく敵を斬っ....