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奪ひ
「奪ひ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奪ひの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時勢と道徳観念」より 著者:喜田貞吉
よりも軽し。然らば末代は皆賊世なり。たゞ我一人のみにあらざるなり。夫れ殷湯の夏を
奪ひ、周武の紂を伐つ、何ぞ尭舜揖譲の政に同じからん。全く聖主賢君の風にあらず。 ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
り国治まりがたくなも有りける。そが中に、威力あり智り深くて、人をなつけ、人の国を
奪ひ取りて、又人に奪はるまじき事量をよくして、しばし国をよく治めて、後の法ともな....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
立ちたる人情本に変ぜんとするの時なり。正確なる写生によつて浮世絵より音楽的情調を
奪ひ去りしものは歌麿なり。しかしてまた浮世絵をして整然たる完全の絵画たらしめ、古....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
僅の銭を投げ出し店に積みたる白米を理不尽に持行くもあり、或は代価も置かずして俵を
奪ひ去るもあれど多人数なる故|米商客《こめあきうど》も之を支《ささ》ゆる事を得ず....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
追々入京致し、都に近々放火砲発の手筈《てはず》に事定まり、其虚に乗じ朝廷を本国へ
奪ひたく候手筈、予《かね》て治定致し候処、かねて局中も右等の次第之れ有るべきやと....
「黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
、東洋の諸国自から漸々その害を蒙らざるを得ず。此時に至らば米国は直に“カナダ”を
奪ひ、海軍を以て英の“アイルランド”を衝《つき》て之を取るべし。是《これ》此島の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
養ひ、成長後嗣子とせり、本《もと》より子なかりしを知りて、何方《いずかた》よりか
奪ひ来りしとみゆ、狼つれ来りし証は、肩尖《かたさき》に歯痕あり、子孫に連綿と勤め....
「白くれない」より 著者:夢野久作
の尾根/\を駈けめぐる事、わが庭内の如く、火打鉄砲にて峠々の旅人を脅やかし殺し、
奪ひ取りし金銀財宝を本堂の床下に積み蓄へ、女と見れば切支丹秘法の魔薬にかけて伴ひ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
明らかなり、汝空を翹り土に潜むとも今は遁るゝに道あるまじ、いでや者輩、当藩の物を
奪ひ去る無法|狼藉の坪太はそれよ。女人を誘拐す卑怯未練の賊僧はそれよ。容赦なく踏....