奪ふ[語句情報] » 奪ふ

「奪ふ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奪ふの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
律子と貞子」より 著者:太宰治
ならぬものは多からず、唯一つのみ、マリヤは善きかたを選びたり。此《これ》は彼より奪ふべからざるものなり。」(ルカ伝十章三八以下。) 私は、ただ読ませただけで、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の》り魚貫《ぎょくわん》して過ぐ、 挺刀一呼《ていたういっこ》、渠《かれ》が魂を奪ふ、 姉夫慷慨《しふかうがい》にして兼ねて義に従ふ、 脊令原《せきれいげん》寒....
時勢と道徳観念」より 著者:喜田貞吉
賊・海賊の比にあらず。山賊・海賊は他領押両(領)の大賊党に比せず。又位を諍ひ国を奪ふの大盗よりも軽し。然らば末代は皆賊世なり。たゞ我一人のみにあらざるなり。夫れ....