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奮励
「奮励〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奮励の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
焼酎の祟=一里の徒競走=とんだ宿屋 (一)昼寝|罵倒《ばとう》 この
奮励努力すべき世の中で、ゴロゴロ昼寝などする馬鹿があるかッ! 暑い暑いと凹垂《へ....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
ふえるという考えが、強く僕の心に刻まれた。 しかし、その時はまだその時で、一層
奮励の筆をもって、補いをつけることが出来ると、覚悟した。 すると、また、心の奥....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
を視察することに役立ち、諸外国に対する新政府の位置を強固にすることに役立ち、率先
奮励して開明の域に突進する海外留学の気象を誘導することにも役立ったとしても、その....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
友の多くを思ひては、またもこの里のさすがにさびしきかな、ままよ万事かからんのみ、
奮励一|番飛び出でんかの思ひなきにあらねど、また静かにわが身の運命を思へば……、....
「空襲警報」より 著者:海野十三
られて、防護に警備に、はたまたその業につくされ、もって暴戻なる外国S国軍の反撃に
奮励していただきたい。昭和十×年七月二十五日。東部防衛司令官陸軍中将香取龍太郎」....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
、餘作も共に慰めくれて、此際には精神上一大変化を実行して、此難関を一掃すべきの大
奮励を要すべきを悟り、此れが為めには先ず例年暑中には海水浴を実行するを以て、此れ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
は、いにしえの神々が昔人間に対して有していたような地位を、獲得するに至るだろう。
奮励せよ、そして前進せよ! 諸君、吾人はどこへ行かんとするのであるか。政府を確立....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
騎士住みたりき 町民のために足の医者たるの小さき生涯を全うせんとしてシシとして
奮励努力し 天城山の炭やく小屋にオーダンをやむ男あれば箸を投げうってゲートルを....
「正午の殺人」より 著者:坂口安吾
正午以後の殺人と思わせ、巧みに自分のアリバイをつくったのである。 文作の折角の
奮励努力も、気の毒ながら楚々たる美女との交渉を発展させることはできなかった模様である。....
「競漕」より 著者:久米正雄
「だって僕らはやっと三分の力漕ができるだけなんだからなあ」と四番の斎藤が静かな
奮励を含んだ口吻で言った。 「なあにこれから三日目ごとに一分ずつ増して行けば競争....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
今に生れたりしを喜ぶ。後世少年吾等を羨むこと幾許ぞと。余、甚だ然りと答へ、ともに
奮励して大いに為すあらんことを誓ひき」と。明かに×××的意義を帯びていた日清戦争....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
だが、その月末ごろに、三流どこのあまりハヤラないダンスホールがダンサー各員一そう
奮励努力せよ、そこで週間の売上げナンバーワンからテンまでに勲章を授与した。そう云....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
ても、映画にしても、彼等の御機嫌をとるよりも、彼等とともにお互いに自らを顧みて、
奮励一番、改革をなすべき時である。たとえ一小部分なりとも、日本再建の使命をになう....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
て美しく見受申候。この道に従って御進みあらば君は明治の文章家なるべし。ますます御
奮励のほど奉希望候。先日『世界の日本』に出でたる「音たてて春の潮の流れけり」と申....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
が、それはむしろ彼らの瘠我慢で、偶然、貴族の家に生れ合わしたという幸運と、自己の
奮励努力によって贏ち得た爵位と、その価値いずれにあるかは、識者を俟たずして明らか....