奮起[語句情報] »
奮起
「奮起〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奮起の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
く別れてしまった事から判断して、完全な失敗だと思った。しかし、失敗ほど此の少年を
奮起せしむるものはないのである。 翌日は非常な意気込で紀代子の帰りを待ち伏せた....
「蠅男」より 著者:海野十三
枕を高くして睡ることができないわけだった。 帆村探偵を激励する手紙や、警察官の
奮起をのぞむ投書などが、毎日のように各署の机の上にうずたかく山のように積まれてい....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
身駆け抜けようとするのを石倉貞清止め諫めると、重昌、我等両人率先して進み、諸軍を
奮起させるより途はないと嘆いた。進軍して諸軍を顧みるが誰も応じようとしない。従う....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
けられるが早いか、たちまち怒牛のように奮い立った。 もっとも、このときは、翻然
奮起すべき一つの素因のためにお尻をどやされたのである。それはどういうことかという....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
わち、かがやかしい成功への一種の発条《はつじょう》であると思い、このたびの失敗に
奮起して、次回には、更にりっぱな地下戦車を作り出せ。そのときこそ、今日の不面目《....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
ように慟哭した。余程嬉しかったものと見える。無理もない、それは確実に、印度民族|
奮起の輝かしき序幕を闘いとったことになるのであったから。 しかしその日の新聞電....
「東京要塞」より 著者:海野十三
ば、敵の今後の戦略がかなりはっきり見当がつこうというものだ。帆村君。この際、君の
奮起を望むというのも、一にこの点に皇国の興廃が懸っているからだ」 この話で見る....
「空襲警報」より 著者:海野十三
敵機の一部が、本土内に潜入するやも計りがたく、ここに於て忠勇なる国民諸君の、一大
奮起をお願いする次第であります。沈勇と忍耐と協力とにより、完全なる防護を尽くされ....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
乱れている時には、其の国民が闘っている時には、其の国民に味方して闘い、其の国民を
奮起せしめ、其の国民の行くべき道をさえぎっている無知を打破り、偏見を斥けて行くの....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
なもので、いやしくも文芸に興味を持った当時の青年は、「文学士春の屋おぼろ」の名に
奮起して身を文壇に投ずる志を立てた。例えば二葉亭の如き当時の造詣はむしろ坪内君を....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
るです。だから子供などは大いに悦んでその強盗の歌を謡うて居る。実に子供の心をして
奮起せしむるところのものはこの強盗の歌であるです。
チベットには軍歌というもの....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
日まで私に賜いました数々の御恩は」と彼は手紙に書いている「私を鼓舞し、私の精神を
奮起せしめて次のような熱望を起こさせました、すなわち精神自らこの御恩に恥じぬ値う....
「西航日録」より 著者:井上円了
こと、ここに十有五年なり。今や再びロンドンに遊び、日夜見聞するところ、大いに余を
奮起せしめてやまざるなり。よって所感を賦す。 欲使国光輝極東、鞠躬須尽赤心忠、泰....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
国と民主主義を危機に直面せしめておるのであります。民族の生気をとりもどし、国民を
奮起せしめるためには、まず吉田内閣の打倒から始めなければなりません。これ、わが不....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
はフリードリヒ大王を非常に苦しめたのであり、また米国独立戦争には独立自由の精神で
奮起した米人が巧みにこれを利用した。 しかし軍事界は戦闘に於ける精神的躱避が大....