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女になる
「女になる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女になるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
んなが、みんなそうでもあるまいが、――その時分に貴賓《きひん》の前に出るような遊
女になると相当生活の独立性が保てたし、一つは年齢の若い遊女にそういうロマンスが多....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
りゃ勇しいことですな。ですが、私の許しを得ないで無暗に動き廻ると、X線を浴びて石
女になるかも知れませんよ。はっはっ」 「まア」 赤星探偵は時間を打ちあわせ、尾....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
てものは老者の再生だぜ。若死したものが生れ代ると男になって、老耄が生れ代ると業で
女になるんだ。あり相で居て、色気と決断は全然無しよ、あるものは慾気ばかりだ。私は....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
―旦那、薬はねえか。」と自分が救われたそうに手を合せた。が、鳥旦那は――鷺が若い
女になる――そんな魔法は、俺が使ったぞ、というように知らん顔して、遠めがねを、そ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
絵で見るじゃありませんか。」 「あそうか、清麗|楚々とした、あの娘が、引抜くと鬼
女になる。」 「戻橋だな、扇折の早百合とくるか、凄いぞ、さては曲者だ。」 と、....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
ニューフェース、これこそ彼らの熱烈にもとめてやまぬ珍品ですよ。飲食店のたゞの給仕
女になるなんて、天分ある御方が、それは全然つまらないことですよ。いかゞですか。ひ....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
とつに女の純潔をかけるから、処女を失うてえと全ての純潔を失ってしまう。だから闇の
女になるですよ。けれどもあなた純潔なるものはそんなチャチなものじゃない。魂に属す....
「母の上京」より 著者:坂口安吾
年頃は特殊なものだといふことだが、時代が時代で、思ひつめて育てあげた一人娘は闇の
女になる。条件がそろつてゐるからえゝマヽヨと怪しからぬ気分になるのも尤もだが、痛....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
舞台で女になっているからだ。ところが、ホンモノの女優は、自分が女であるから舞台で
女になることを忘れがちである。だから楽屋では色ッぽい女であるが、舞台では死んだ石....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
出遇った。彼女はこの春女学校を出たばかりで、まだ女学生くさかった。 「あなたは巫
女になるととてもきれいですね」 「あら、御覧になって?」 「ええ。あの舞は誰に習....
「火の扉」より 著者:岸田国士
て、すこし無茶ね」 「そうでしようか。しかし、丈夫に育つてくれさえしたら、面白い
女になると思うんですがね」 「丈夫に育てる自信、おありになるの?」 「育つか育た....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
では徳川家康の侍女で朝鮮貴族出身のジュリヤおたアという切支丹信徒の女性が家康の側
女になることを拒否して大島へ流され、これも島民に影響を残している。差木地では娘の....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
いうものだ。 そういうダイコン女優は自分の女を恃みにするから、舞台の上で一人の
女になることもできないし、ナマの自分も出しきれない。だから楽屋ではずいぶん色ッぽ....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
急ぎ足で見物に行く人達がだんだん多くなる。 男10 ああ、そう云えば、大原野の巫
女になるはずだったと云う娘が、去年の賀茂の祭の日に突然神隠しに遭ってからと云うも....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
えそれだけにしろ、たとえ礼心だけにしろ、イベットが今の小田島に対して、男に対する
女になることを努めて居るのが、小田島にはいじらしくて仕様が無かった。 小田島は....