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女主
「女主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女主の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
しさを感じだした。
「これはいくらですか?」
十分ばかり立った後、彼は古本屋の
女主人にもう「ツアラトストラ」を示していた。
「一円六十銭、――御愛嬌《ごあいき....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
ょくろう》、愛媛々《あいえんえん》、――それ等はいずれも旅行者の僕には支那小説の
女主人公にふさわしい名前ばかりだった。
「玉蘭も呼ぼうか?」
僕は返事をしたい....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
る。顔は美人と云うほどではない。しかし、――保吉はまだ東西を論ぜず、近代の小説の
女主人公《じょしゅじんこう》に無条件の美人を見たことはない。作者は女性の描写にな....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
話して見ましょうか?
主筆 そうして頂ければ好都合《こうつごう》です。
保吉
女主人公《じょしゅじんこう》は若い奥さんなのです。外交官の夫人なのです。勿論東京....
「路上」より 著者:芥川竜之介
〔Une Vie a` la Tolstoi:〕 と云う所なんだろう。そこでその
女主人公《じょしゅじんこう》と云うのが、いろいろ数奇《さっき》な運命に弄《もてあ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
と剣戟《けんげき》とを用いた幾多の物語を伝えている。
「董家山《とうかざん》」の
女主人公金蓮、「轅門斬子《えんもんざんし》」の
女主人公桂英、「双鎖山《そうさざん....
「或る女」より 著者:有島武郎
っての荘厳さは見物人のすべてを捕捉《ほそく》してしまいました。ウェルシ嬢の演じた
女主人公は真に迫りすぎているくらいでした。あなたがもしまだ「復活」を読んでいられ....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
か自分を知っている。 心着けば、正面神棚の下には、我が姿、昨夜も扮した、劇中|
女主人公の王妃なる、玉の鳳凰のごときが掲げてあった。 「そして、……」 声も朗....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
芸妓は、昨夜の宴会の余興にとて、催しのあった熊野の踊に、朝顔に扮した美人である。
女主人公の熊野を勤めた婦人は、このお腰元に較べていたく品形が劣っていたので、なぜ....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
の事で、何を極って、きちょうめんにしなければならんというでもなし、一向気取らない
女主人で、夜も坊ちゃんを真中へ、一ツ蚊帳に寝るほどだから、お茶漬をさらさらで、じ....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
対する好き好きがあろうから無駄な事だが、私は過日帝国館で上場された改題「空蝉」の
女主人公に扮したクララ・キンベル・ヤング嬢などは、その技芸において頗る秀でたもの....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
をいつ果てるとも知れぬものの云いようのない憂愁の中に沈めてしまった。この小説中の
女主人公たちは今でも生きていて、もう髪は真ッ白になっている。おお、金色の髪の毛が....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
されても怨まない。実際そうでないと、わずか廊下を七八間離れたばかりで、一篇悲劇の
女主人公、ことに光栄ある関係者の一|人で居ながら、何にも知らないで退院する処でし....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
いが肝腎だから、女の方がかえって愛嬌があって客受けがイイという話、ここの写真屋の
女主人というは後家さんだそうだが相応に儲かるという咄、そんな話を重ねた挙句が、「....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
ことをするのだ。えっ、なに、巡査はなぐられて気ぜつしたっていうのか。そして宿屋の
女主人はおそろしさのために、寝こんでしまったのか。なんというおそろしいことをやる....