女冥利[語句情報] » 女冥利

「女冥利〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

女冥利の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
泣く) 侍女二 お察し申し上げます。 侍女一 でも、殿様のあのお言葉、ほんとうに女冥利、嬉し涙が溢《こぼ》れてなりませぬ。 この時、血染れの将校一人、露台上手....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
人も駒井甚三郎でなければなりません。 三千石の殿様に、自分の看病をさせることが女冥利《おんなみょうり》に尽きると思うなれば、お角は、どうしても明日から起きて働....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
お寺お小姓と云おうか! 何んとまアお美しい!」 見とれて、恍惚となったが、 「女冥利、妾アどうあろうと……」 と、よろめくように前へ出た。 若衆形吉沢あや....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
よ。あんな立派な、気だてのおやさしい五兵衛さまをすてて、そんなことをするなどと、女冥利につきた方でございます。おおかた、義理も人情もわきまえない、蛇《じゃ》のよ....
痀女抄録」より 著者:矢田津世子
一人ずつか」 と銀三も酬いて笑った。 「ほんとうに、そんなお内儀さんになれたら女冥利につきるけれど……ねえ、銀三さん、あちこち選り好みばかりしていないでさ、手....