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「女太夫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

女太夫の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
たわりげすい》に、座光寺源三郎《ざこうじげんざぶろう》と云う旗下が有って、これが女太夫《おんなだゆう》のおこよと云う者を見初《みそ》め、浅草|竜泉寺《りゅうせん....
妖術」より 著者:泉鏡花
た時は、舟崎は大胆に、自分が傘を持っていた。 けれども、後で気が着くと、真打の女太夫に、恭しくもさしかけた長柄の形で、舟崎の図は宜しくない。 通されたのが小....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
概顔がきまっていた。ことに門附《かどづ》けの芸人はもらいをきめているようだった。女太夫の名残りもあったのだろう。家によっては煙草《タバコ》の火をもらって話してゆ....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
人達が、小屋の前に集まっていただけなのさ。 二 足芸をする若い女太夫、一人で八人分の芸を使う、中年増の女太夫、曲独楽を廻す松井源水の弟子、――....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
かしいぞ」 首を擡げて聞き澄ましたが、にわかにムックリ起き上った。周囲を見ると女太夫共が、昼の劇しい労働に疲労、姿態構わぬ有様で、大|鼾で睡っていた。 それ....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
の顔、高島田、金糸銀糸で刺繍をした肩衣、そうして熨斗目の紫の振袖――そういう姿の女太夫の、曲独楽使いの浪速あやめが、いまその舞台に佇みながら、口上を述べているの....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
、南京繻子の大座布団、ひらいたままの草双紙、こういった物が取り乱されてあったが、女太夫の部屋だけに、ひときわ光景がなまめかしい。 「ねえ、お前さん、ねえ吉っあん....
剣侠」より 著者:国枝史郎
った。 「弘法にも筆のあやまり、名人の手からも水が洩れる、生独楽を落としました源女太夫のあやまり、やり直しは幾重にもご用捨……」 床から独楽を拾い上げ、顫えを....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
、お上品に笑わせるのでござりますよ」 「お妻さんというのはどういうお方で?」 「女太夫さんでございますよ」 「ははあお前さんの一座にいなさる?」 「へいへいさよ....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
ていた。生涯、忘れられないだろう。 ところで圓朝は深見家の改易を座光寺源三郎が女太夫おこよを妻として召捕られたかの「旗本五人男」事件に関連させ、そのことによっ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
してくるかと思うと、お練りの槍が行く、お駕が従く――武士や町人、雑多な中に鳥追の女太夫が、編笠越しに富士をあおいでゆくのも目につく。 「あら……」 と驚いて、....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
禿上った額の先代円右に似たその師匠が、色の黒い、角張った顔の細君に地を弾かせ、「女太夫」だの「山がえり」だの「おそめ」だのを、「そら一イ二ウ三イ……ぐるりとまわ....