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女学校
「女学校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女学校の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文放古」より 著者:芥川竜之介
けにこの市《まち》の智識階級はやっと徳富蘆花《とくとみろか》程度なのね。きのうも
女学校の時のお友達に会ったら、今時分やっと有島武郎《ありしまたけお》を発見した話....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
ん、見ても差支えない。」
僕は煮え切らない返事をした。それはついきのうの朝、或
女学校を参観に出かけ、存外|烈《はげ》しい排日的空気に不快を感じていた為だった。....
「路上」より 著者:芥川竜之介
》さん。あなたまだ安田さんを御存知なかったわね。――辰子さんと申しますの。京都の
女学校を卒業なすった方《かた》。この頃やっと東京詞《とうきょうことば》が話せるよ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ているものなのでしょうか? それともあいているものなのでしょうか?」
あらゆる
女学校の教課の中に恋愛に関する礼法のないのはわたしもこの女学生と共に甚だ遺憾に思....
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
食べかたなどと云うものはなかった。洋食の食べかたなどと云うものは?――彼女はふと
女学校の教科書にそんなことも書いてあったように感じ、早速|用箪笥《ようだんす》の....
「手紙」より 著者:芥川竜之介
風に言えば、若衆顔《わかしゅがお》をしているとでも言うのでしょう。僕はM子さんの
女学校時代にお下げに白い後《うし》ろ鉢巻《はちまき》をした上、薙刀《なぎなた》を....
「或る女」より 著者:有島武郎
た一人《ひとり》見も知らぬ野ずえに立っているような思いをせずにはいられなかった。
女学校や音楽学校で、葉子の強い個性に引きつけられて、理想の人ででもあるように近寄....
「或る女」より 著者:有島武郎
にあてた。
宿に着くころには葉子の心持ちは変わっていた。玄関にはいって見ると、
女学校でなければ履《は》かれないような安|下駄《げた》のきたなくなったのが、お客....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
意見かたがたしかるべき嫁もあらばの気構えで、この度母親が上京したので、妙子が通う
女学校を参観したと云うにつけても、意のある処が解せられる。 「どうだい、君、窮屈....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
お爺さん。 眼鏡はありませんか。緑青色の鳶だと言う、それは聖心女子院とか称うる
女学校の屋根に立った避雷針の矢の根である。 もっとも鳥居|数は潜っても、世智に....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
瓜、山吹の覗かれる窪地の屋敷町で、そのどこからも、駿河台の濃い樹立の下に、和仏英
女学校というのの壁の色が、凩の吹く日も、暖かそうに霞んで見えて、裏表、露地の処々....
「橋」より 著者:池谷信三郎
はトラックに積まれた荷物のように飛び上るの。 ――ほう。 ――この間、いっしょに
女学校を出たお友だちに会ったのよ。その方は学校を出るとすぐ、ある社会問題の雑誌に....
「犬」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
、木立の間から顔を出して、友情を持った目で座敷の方を見るようになった。その内高等
女学校に入学して居るレリヤという娘、これは初めて犬に出会った娘であったが、この娘....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
以前は某と云う一時富山の裁判長だった人の令嬢で、その頃この峠を越えて金沢へ出て、
女学校に通っていたのが、お綾と云う、ある蒔絵師の娘と一つ学校で、姉妹のように仲が....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
お嬢さん、毎々往来をしたという中ではありません。 清瀬|洲美さんというんです。
女学校出だが、下町娘。父親は、相場、鉱山などに引かかって、大分不景気だったようで....