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「女学雑誌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

女学雑誌の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
プがホヤの片側を真黒に燻《くすぶ》らして暗く灯っていた。机の片隅には「青年文」「女学雑誌」「文芸倶楽部」などのバック・ナムバアと、ユニオンの第四読本と博文館の当....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
つい》に世にも怖《おそ》ろしい悪棍《わるもの》と成り切ッた所へ、お勢は手に一部の女学雑誌を把持《も》ち、立《たち》ながら読み読み坐舗《ざしき》へ這入て来て、チョ....
歴史の落穂」より 著者:宮本百合子
動きを除外していえば最もひろい底辺を示しているであろう。 だが、明治の初頭、『女学雑誌』を発行した人々が胸に抱いていた情熱、日本では半開のままで次の波をかぶっ....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
。湘煙は漢学の素養がふかくて、明治二十年頃には「善悪の岐」その他の短篇や漢詩を『女学雑誌』にのせたり新時代の婦人のための啓蒙に役立つ小論文をのせたりしている。フ....
婦人作家」より 著者:宮本百合子
運動家の活動は、一般の女の生活の底にまでふれてゆく条件を欠いていた。岸田俊子が『女学雑誌』などに書いた感想小品の文体をみてもあきらかである。ふりがなをつけても意....
婦人の読書」より 著者:宮本百合子
対象とする婦人読者の層というものが現れたらしく思える。明治の初年、巖本善治氏の『女学雑誌』がでていた時分は、特別に婦人の読者というかたまった存在はなかった。その....
祖父の書斎」より 著者:宮本百合子
る。背後が襖のない棚になっていて、その上の方に『新小説』『文芸倶楽部』『女鑑』『女学雑誌』というような雑誌が新古とりまぜ一杯積み重ねてあって、他の一方には『八犬....
本棚」より 著者:宮本百合子
古本のかたまりといじりまわしているうちに、一冊、黒い背布に模造紙の表紙をつけた『女学雑誌』の合本が出て来た。かたい表紙をあけてみると、教育という見出しで遺伝につ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
「明治の三女性」はよみました。岸田俊子のことなど、あれで大分学んで、明治初年の『女学雑誌』を上野で見て得たところ補充しました。夏葉は青鞜の時代にまとめて出ました....
北村透谷の短き一生」より 著者:島崎藤村
になったのは、『蓬莱曲』を公けにした頃からであろう。当時巌本善治氏の主宰していた女学雑誌は、婦人雑誌ではあったが、然し文学宗教其他種々の方面に渉って、徳富蘇峰氏....