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女山
「女山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女山の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
オ・アフリカヌスが著した『亜非利加紀行《デスクリプチヨネ・デル・アフリカ》』に婦
女山中で獅に出会うた時その陰を露《あらわ》せばたちまち眼を低うして去るとある。こ....
「藁草履」より 著者:島崎藤村
んで、いつの間にか青空になりました。 ああ朝です。 男山、金峯《きんぷ》山、
女山、甲武信岳《こぶしがたけ》、などの山々も残りなく顕れました。遠くその間を流れ....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
、大胆不敵にも敵の堅城たる海津城の後方をグルリと廻り、海津城の西方十八町にある妻
女山(西条山ともかく)に向った。北国街道の一軍は、善光寺近くの旭山城に一部隊を残....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
のような雲も浮んで、いつの間にか青空に成りました。ああ朝です。 男山、金峯山、
女山、甲武信岳、などの山々も残りなく顕れました。遠くその間を流れるのが千曲川の源....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
、比良野氏の出馬場|玄玖妻長女|純、岡西氏の出二女|好、三男八三郎、山内氏の出三
女山内|棠、四男幻香、五女|癸巳、七女|幸の三子五女である。 矢島優善はこの年....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
も草鞋をはいて夫について行き、平気で悪事の手伝いをして、いまは根からのあさましい
女山賊になりさがり、顔は以前に変らず美しかったが眼にはいやな光りがあり、夫の山刀....
「亮の追憶」より 著者:寺田寅彦
などもある。「くいし(山名)へ行くにはどっちですか」「神社」「アツマコート」「小
女山道」「昼飯」「牛を追う翁」「みかん」「いこいつつ水の流れをながめおれば、せき....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
嘲けるように叫び出したのは充分多四郎の甘言によって江戸の華美さを植え付けられた彼
女山吹に他ならなかった。 「いいえ江戸は美しい人達の華美に遊びくらしている極楽だ....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
名の知れぬ、菌ども。笠の形を、見物は、心のままに擬らえ候え。 「――あれあれ、」
女山伏の、優しい声して、 「思いなしか、茸の軸に、目、鼻、手、足のようなものが見....
「決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
、大荷駄と五千の兵を善光寺に残し、余は小荷駄と八千の兵を率いて川中島を横切り、妻
女山に本陣を構えたのである。 松代方面からの山脈が川中島の中央部に突入して終っ....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
った。西原君は福岡県の人で、神籠石についてはかねて熟知されている。先年余が筑後|
女山の遺蹟を調査した際にも、同君は親しく案内の労を執られた。その西原君が当郡の視....
「山の人生」より 著者:柳田国男
。この地方では狗賓餅をするには、定まった慣習があった。まず村中に沙汰をして老若男
女山中に集まり、飯を普通よりはこわく炊ぎ、それを握って串に刺し、よく焼いてから味....