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「女振り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

女振りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
家をたずねると、女房のお豊が内から出て来た。お豊はようよう十八九で、まだ娘らしい女振りであったが、さすがにもう眉を剃《そ》っていた。かれの白い顔はいたましく蒼ざ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
おもてに薄化粧をして、眼の涼しい、鼻のたかい、見るからに男まさりとでもいいそうな女振りで、髪は御殿風の片はずしに結っていた。 「御免くださいまし」 半七は何げ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
たので、自然両方が角突き合いになったんですが、なにぶんにも善昌の方が、お国よりは女振りが少しいい上に、年も若い。おまけに金廻りもいいと来ているので、お国の方では....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
んなことに頓着なく、子供のないのを幸いにせいぜい派手に粧っていました。その美しい女振りを一つ屋敷で朝に晩に見ているうちに、わたしにも抑え切れない煩悩が起りました....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
て見るがよい。奢侈・化粧・お洒落から始めて、お行儀や作法やゼントルマンシップや淑女振り等々から、家庭的儀式や支配権力の威儀や宗教的支配の荘厳にまで及ぶ、一貫した....
貧乏」より 著者:幸田露伴
に紅色さしたるが、一体|醜からぬ上|年齢も葉桜の匂無くなりしというまでならねば、女振り十段も先刻より上りて婀娜ッぽいいい年増なり。 「そう悪く取っちゃあいけねエ....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
廿四で、眼の細いのと髪の毛のすこし縮れているのとを瑕にして、色白の品の好い立派な女振りであった。彼女も以前は竹本雛吉といって、やはり富子と同じ商売の人気者であっ....