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「女権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

女権の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
三浦の細君のいる桝《ます》には、もう一人女が坐っているのです。楢山《ならやま》の女権論者《じょけんろんしゃ》――と云ったら、あるいは御聞き及びになった事がないも....
私の個人主義」より 著者:夏目漱石
心得ていて、むやみに政府の迷惑《めいわく》になるような乱暴は働かないのです。近頃女権拡張論者と云ったようなものがむやみに狼藉《ろうぜき》をするように新聞などに見....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の出来る余地を造っておいて、その上で女性の真要求を尋ね出す手段としてならば、私は女権運動を承認する。 それにも増して私が女性に望むところは、女性が力を合せて女....
明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
家となり、盛んに各地を遊説《ゆうぜい》し、チャーミングな姿体と、熱烈な男女同権、女権拡張の説をもち、十七、八の花の盛りの令嬢が、島田髷《しまだまげ》で、黄八丈《....
女性崇拝」より 著者:岡本かの子
ように書いている。 英国の倶楽部の発達というものが、家庭における主婦の形式的|女権の窮屈から逃れようとする男性の自由の欲望から発達したものだという話もある。 ....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
なり。 人或は言わん、右に論ずる所、道理は則ち道理なれども、一方より見れば今日女権の拡張は恰も社会の秩序を紊乱《びんらん》するものにして遽《にわか》に賛成する....
貞操問答」より 著者:菊池寛
中で妻に、さじを投げていた。が、生得上品な性質である上に、外国に長くいたために、女権主義者であり、平和主義者であり、煩わしいことが、嫌いであるので年々悪妻の強さ....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
さざりき。実《げ》にや女史がその流暢《りゅうちょう》の弁舌もて、滔々《とうとう》女権拡張の大義を唱道せられし時の如き妾《しょう》も奮慨おく能《あた》わず、女史の....
魔像」より 著者:林不忘
の美よりも心の美である。形の美は皮一枚、心の美は千|載《ざい》を貫《つらぬ》く。女権拡張《じょけんかくちょう》も友愛結婚も時世とやらの産物で大いに結構だが、園絵....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
し。あるいは婦人は今のままにして、男子の地位をして一層の下に就《つ》かしむれば、女権特に高しというべし。これ即ち我輩が独り男子を目的にして論鋒を差向けたる所以《....
円朝花火」より 著者:正岡容
いいでしょう。たまには約束を履行するものよ。師匠は文明開化の存在だから、おおいに女権を認めてくださるでしょう」 くずれるほどに濃い口紅の唇を圓朝の頬近くへさし....
妾宅」より 著者:永井荷風
庭」談などおっぱじめるような事は決してない。かく口汚く罵るものの先生は何も新しい女権主義《フェミニズム》を根本から否定しているためではない。婦人参政権の問題なぞ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
。これ、余が欧米を巡見して、大いにこの点に感覚を起こしたるゆえんなり。 西洋に女権の盛んなるは米国を第一とし、英国これに次ぎ、フランスこれに次ぎ、ドイツその次....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
きは無類ならんと存じ候。大学にてもその点を得意とせるものに見受け申し候。しかして女権は(婦人が選挙権を有するにもかかわらず)米国ほどに盛んならざるやに相見え、百....
フランケンシュタイン」より 著者:宍戸儀一
ley)は、一七九七年に生れた。生れて数日のうちに母が亡くなったが、この母こそ、女権論者として有名な『婦人の権利の擁護』の著者マリー・ウォルストンクラフト・ゴド....