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女流
「女流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女流の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
た。彼は一時は知事などにもなった或政治家の次男だった。が、豪傑肌の父親よりも昔の
女流歌人だった母親に近い秀才だった。それは又彼の人懐《ひとなつ》こい目や細っそり....
「或る女」より 著者:有島武郎
表して、天才記者という名を博してめでたく凱旋《がいせん》したのであった。そのころ
女流キリスト教徒の先覚者として、キリスト教婦人同盟の副会長をしていた葉子の母は、....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
平民的なる、その度を放越《ほうえつ》して鉄拐《てっか》となりぬ。往々見るところの
女流の鉄拐は、すべて汚行と、罪業と、悪徳との養成にあらざるなし。白糸の鉄拐はこれ....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
人が混っているのである。 まず第一にお話しなければならないのは、速水春子という
女流探偵のことである。彼女はあの新聞広告を見ると、早速妾のところへやって来た。妾....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
見取図 鬼仏洞の秘密を探れ! 特務機関から命ぜられた大陸に於けるこの最後の仕事、一つに
女流探偵の風間三千子の名誉がかけられていた。 鬼仏洞は、ここから、揚子江を七十....
「○○獣」より 著者:海野十三
をどんどん送っています。いや本国だけではない、世界中へ送っています」 「ははあ、
女流新聞記者なのですか」 敬二は始めて合点がいったという顔をした。 そのとき....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
あまり気にしなくなった。ソロソロ小説書きの度胸が据わってきたのであろう。 ――
女流探偵作家|梅ヶ枝十四子は、先日女学校の同窓会に招ばれていって、一本の福引を引....
「友人」より 著者:上村松園
ある。だから絵の方でもまあ、独りぼっちの独り研究といった形であった。 かえって
女流の歌人だとか、絵にあまり関係のない女の方とつき合うほうが多かった。 私の友....
「雷同性に富む現代女流画家」より 著者:上村松園
じじこましのようなものを讃めているのは自己を侮辱しているわけであります。 殊に
女流作家の中には、自分で真剣に絵を描いているのか他から強いられて絵を描いているの....
「楠公夫人」より 著者:上村松園
うしても想像出来ないのであった。 ところが去年の春、以前私のお弟子さんであった
女流の画人で、河内生まれの方がひょっこり訪ねて来て、談たまたま楠公夫人の話が出た....
「最初の出品画」より 著者:上村松園
っている。 東京の跡見玉枝、野口小蘋の両女史、京都の岩井蘭香という名声嘖々たる
女流画家に伍して、十八歳の私が出品出来、しかもそれが入賞したのであるから、母は涙....
「税所敦子孝養図」より 著者:上村松園
の作者が、税所敦子女史であることを知って、はたと画材をつかんだのである。 近代
女流歌人として、税所敦子女史の名はあまりに名高い。が、その名高さは、女史の歌の秀....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
の数が極めて多い。殊に華族豪商、いずれも上流の人達で、歌と云えば自然十が九ツまで
女流である。 それのみならず、令夫人が音楽を教えて、後室が茶の湯生花の指南をす....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
を朋友の集まりに紹介するを例とし、それから後は公々然と音信し往来するを許された。
女流の英文学者として一時盛名を馳せたI夫人は在学中二度も三度も婚約の紹介を繰返し....
「深夜の客」より 著者:大倉燁子
女流探偵桜井洋子のところへ、沼津の別荘に病気静養中の富豪有松武雄から、至急報の電....