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女王
「女王〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女王の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
のクレオパトラは豪奢《ごうしゃ》と神秘とに充《み》ち満《み》ちたエジプトの最後の
女王ではないか? 香の煙の立ち昇る中に、冠の珠玉でも光らせながら、蓮《はす》の花....
「或る女」より 著者:有島武郎
うにうなずいて見せた)どうじゃろう葉子さん」
葉子は乞食《こじき》の嘆願を聞く
女王のような心持ちで、○○局長といわれるこの男のいう事を聞いていたが、財産の事な....
「或る女」より 著者:有島武郎
その人たちのどれよりも立ちまさっている自信を十二|分《ぶん》に持っていた。葉子は
女王のように誇りの必要もないという自らの鷹揚《おうよう》を見せてすわっていた。
....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ろうという妻なんだから、大に慎重の態度を取らんけりゃならんじゃないか。詰り一家の
女王なんだから、」 河野は、渠がいわゆる正々堂々として説くこと一条。その理想に....
「三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
う言葉にやっと五幕目の幕を挙げはじめたのである。 二 なぜソロモンはシバの
女王とたった一度しか会わなかったか? ソロモンは生涯にたった一度シバの
女王に会....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
角は枕してもいささかも貴女の身は傷けない。ともにこの鎧に包まるる内は、貴女は海の
女王なんだ。放縦に大胆に、不羈、専横に、心のままにして差支えない。鱗に、爪に、角....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
遊ばされる、尊い御方だけに、矢張りどことなく貫禄がございます。何となく、竜宮界の
女王様と言った御様子が自然にお躯に備わって居られます。お年齢は二十七八|又は三十....
「赤いくつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
りません。ほんとうにお美しくっていらっしゃいます。」と、いいました。 あるとき
女王さまが、王女さまをつれてこの国をご旅行になりました。人びとは、お城のほうへむ....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
きな目をひからしていました。 そのうち、芝居がはじまりましたが、それは王さまと
女王さまの出てくる、なかなかおもしろい喜劇でした。ふたりの陛下は、びろうどの玉座....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
かなかうつくしいみものでした。なぜといって、一枚一枚の貝がらには、それひとつでも
女王さまのかんむりのりっぱなそうしょくになるような、大きな真珠がはめてあるのでし....
「野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
にのせてあげよう。そうして、おまえは世にもりっぱなわたしのお城に住んで、この国の
女王になるのだよ。」 こういって、王さまはエリーザを、じぶんの馬のうえにのせま....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
があつまって、とんでいるのだよ。」と、おばあさんがいいました。 「あのなかにも、
女王ばちがいるの。」と、男の子はたずねました。この子は、ほんとうのみつばちに、そ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
大いに趣きを異にしていた。 一八五八年にはアルバート親王の提議で、ヴィクトリア
女王はロンドン郊外ハンプトンコートの離宮の近くで緑の野原の見える小さな一邸をファ....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
を切って、田圃を抜けて来たのである。 正面にくぎり正しい、雪白な霞を召した山の
女王のましますばかり。見渡す限り海の色。浜に引上げた船や、畚や、馬秣のように散ば....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
細の口実を以て防備薄弱なりしシュレージエンに侵入した。弱国プロイセンに対する墺国
女王マリア・テレジヤの反抗は執拗を極め、大王は前後三回の戦争に依り漸くその領有を....