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女神
「女神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女神の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
ろいろの話を聞いて来ました。目一つの神につかまった話だの、人を豕《いのこ》にする
女神《めがみ》の話だの、声の美しい人魚《にんぎょ》の話だの、――あなたはその男の....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
いまし。」 とすらりと立った丈高う、半面を颯と彩る、樺色の窓掛に、色彩|羅馬の
女神のごとく、愛神の手を片手で曳いて、主税の肩と擦違い、 「さあ、こっちへいらし....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
していた。創世の日に一つの新しい神シュー(Shu)が原始水から出現し、両手で天の
女神ヌイトをかかえてさし上げた、それでこの
女神は両手と両足――これが天の穹窿の四....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
きが掲げてあった。 「そして、……」 声も朗かに、且つ慎ましく、 「竜神だと、
女神ですか、男神ですか。」 「さ、さ。」と老人は膝を刻んで、あたかもこの問を待構....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
何ともたとえがたない、美しい女像がありました。ところが、天女のようだとも言えば、
女神の船玉様の姿だとも言いますし、いや、ぴらぴらの簪して、翡翠の耳飾を飾った支那....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
して、海よりもなお広い、金銀珠玉の御殿とも、宮とも見えて、令室を一目見ると、唄の
女神と思い祟めて、跪き、伏拝む。 長く冷たき黒髪は、玉の緒を揺る琴の糸の肩に懸....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
るのとは違います。……別嬪の香がほんのりで、縹緻に打たれて身に沁む工合が、温泉の
女神様が世話に砕けて顕れたようでございましたぜ。……(逢いたさに見たさに)何とか....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
屋を――おみずからではあるまいが――お煩い……との事である。 要するに、御堂の
女神は、鉄砲より、研究がおきらいなのである。―― 「――万事、その気でござらっし....
「橋」より 著者:池谷信三郎
た顔つきで店員が彼の身長をメートル法に換算した。彼は背伸びをしたら、紐育の自由の
女神が見えはすまいかというような感じだった。しばらく考えていた店員は、何か気がつ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
うと思った。少年がその時のその意気、その姿、その風情は、たとい淑徳貞操の現化した
女神であっても、なお且つ、一糸|蔽える者なきその身を抱かれて遮ぎり難く見えたから....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
合に、とてもその色彩が複雑で、そして濃艶なのでございます。又お床の間には一|幅の
女神様の掛軸がかかって居り、その前には陶器製の竜神の置物が据えてありました。その....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ぶんかわっていました。ほんとうは、このふたりは妖女だったのです。若いほうは幸福の
女神でこそありませんが、そのおそばづかえのそのまた召使のひとりで、ちょいとしたち....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
(沢本と戸部にチョコレットを食いかかせながら)最後の一片はもちろん僕たちの守護
女神ともちゃんに献げるのさ。僕はなんという幻滅の悲哀を味わわねばならないんだ。こ....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
を、明神に祭ったのではないだろうか、とはっとしました。私の聞き知った、川裳明神は
女神ですから。……ところで(船中には、一人坊主を忌むとて、出家一|人のみ立交る時....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
怪邸の天井裏にも、ちょっとあるまいと思う陰惨とした、どん底に――何と、一体白身の
女神、別嬪の姉さんが、舞台の礫の時より、研いだようになお冴えて、唇に緋桃を含んで....