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「女芝居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

女芝居の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
腕は二度とも唐人飴の筒袖を着ていたのですが……」 「おめえは知るめえが、鳳閣寺の女芝居で国姓爺の狂言をしている。十六文の宮芝居だから、衣裳なんぞは惨めなほどにお....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
の壁の色が、凩の吹く日も、暖かそうに霞んで見えて、裏表、露地の処々から、三崎座の女芝居の景気|幟が、茜、浅黄、青く、白く、また曇ったり、濁ったり、その日の天気、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いた。 阪東秀代は舞踊に於て、篠塚流を抜いたのみならず、安政四年、門弟を集めて女芝居の一座を組織し、その初興行を若宮で催したのが縁となって、名古屋の女優界に一....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
った。 処は名に負う江戸一番の盛り場の両国の広小路である。で、往来の両側には、女芝居や男芝居の、垢離場の芝居小屋が立っている。軽業、落語、女義太夫――などの掛....
乳を刺す」より 著者:邦枝完二
ってた時分、御師匠さんとこへ来る羽織衆が、そんな話をしていたことがありましたよ。女芝居の一座や、女牢の中なんぞでは、女同士が言い交わして、入れぼくろまで、するよ....
枯尾花」より 著者:関根黙庵
家に奇しい事が度々あって驚ろかされた芸人も却々多いとの事であるが、或時|素人連の女芝居を興行した際、座頭の某が急に腹痛を起し、雪隠へはいっているとも知らず、席亭....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
その頃に女優という名称はない、すべて女役者と呼ばれていて、今日のいわゆる女優劇は女芝居というのであった。 勿論、江戸時代からの掟として、男女合併興行は厳禁され....