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女菩薩
「女菩薩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女菩薩の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
食《こつじき》のような姿をした沙門が、何か頻《しきり》にしゃべりながら、見慣れぬ
女菩薩《にょぼさつ》の画像《えすがた》を掲げた旗竿を片手につき立てて、佇《たたず....
「第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
、一人の芸者を共有したことがあった。その芸者に比《くら》べれば、ダアワは何という
女菩薩《にょぼさつ》であろう。現に仏画師はダアワのことを蓮華《れんげ》夫人と渾名....
「藪の中」より 著者:芥川竜之介
なくなったのですが、一つにはそのためもあったのでしょう、わたしにはあの女の顔が、
女菩薩《にょぼさつ》のように見えたのです。わたしはその咄嗟《とっさ》の間《あいだ....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
ない、そこらの口の悪いのが、日光がえりを、美術の淵源地、荘厳の廚子から影向した、
女菩薩とは心得ず、ただ雷の本場と心得、ごろごろさん、ごろさんと、以来かのおんなを....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
仏は嬌喉に粋の果を送り三重、鳥部野一片の烟となって御法の風に舞い扇、極楽に歌舞の
女菩薩一員増したる事疑いなしと様子知りたる和尚様随喜の涙を落されし。お吉|其儘あ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
起こすとは、よっぽど心が弱ったものと言わなければなりません。 外見《そとみ》は
女菩薩《にょぼさつ》、内心《ないしん》女夜叉《にょやしゃ》に、突如湧いた仏ごころ....