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「女賊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

女賊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
秘密の風景画」より 著者:佐左木俊郎
ある。――だが、伸子は一つの記事に衝《つ》きあげられて跳ね起きた。 「洋装美人の女賊○○署の手に捕わる」 彼女はベッドの上に蹲《うずくま》るようにして、恐怖に....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
(相模) 武家義理物語、四十七歳 義理 (摂津) 武家義理物語、四十七歳女賊 (陸前) 新可笑記、四十七歳 赤い太鼓 (京) 本朝|桜陰比事、四十....
すり替え怪画」より 著者:海野十三
賊烏啼天駆の仕業でございます」 「なに、ウテイ・テンクとは何者です。それが色白の女賊の名ですか」 「いえ、違います。二人組の男の方が、烏啼天駆なんで。こ奴は、す....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
って愛嬌を添えている。「こいつは本物の馬子ではないな」小一郎はひそかに考えた。「女賊などではあるまいかな」 すると女が声を掛けた。「大丈夫でございますよお武家....
地獄の使者」より 著者:海野十三
が出来ると仮定してもだ。しかもその窓硝子を外から締め合わせたとなると、この婦人は女賊プロテアそっちのけの身軽だといわなければならない」 これには大寺警部も、す....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
どうもこれだけは蒐集する気にはなれない。私はいつか衛生博覧会だったか何かで有名な女賊の皮を見た事があったが、随分美しいもので感心はしたが、入墨も皮になってしまっ....
黒百合」より 著者:泉鏡花
で、銀流しを売っていた婦人であって――且つ少かりし時、浅草で滝太郎に指環を与えた女賊白魚のお兼である。もとより掏賊の用に供するために、自分の持物だった風変りな指....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
。……おや!」 とにわかに紋太郎は吃驚したように眼を見張った。 刺青の女賊 それというのは他でもない。貧乏神が消えてなくなり、代わりに美人が現われた....
赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
出された。 「それじゃお前は泥棒だね!」 「今それに気がお付きか! こう見えても女賊の張本赤格子九郎右衛門の娘だよ!」 「泥棒! 泥棒!」と喚き立てる夜鷹。 「....
剣侠」より 著者:国枝史郎
て、油断を窺って有金から持物、それらを持って逃げてしまう、平ったく云えば枕探し、女賊になってしまったのである。 陣十郎の情婦になったのも、平塚の宿で泊まり合わ....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
三時頃、家をとび出しました。途中新宿で降り、最後だからと思って映画を見ました。「女賊と判官」というのです。映画館を出るとピースを買ってのんだが、うまくなかった。....
私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
の頃、英国のゴーモン会社であったと思うが、「プロテア」というシリーズものの美しい女賊物語り映画を見てから、プロテアに扮する女優が真っ裸にゴムのような真っ黒な肉じ....
」より 著者:岡本かの子
出る人々の名は学者上りの若い浪人鈴懸紋弥。地方藩出の青年侍、鈴懸の友人二見十郎。女賊目黒のおかん。おかんの父。 一 上目黒渋谷境、鈴懸の仮寓、....
女賊」より 著者:田中貢太郎
館林の城下では女賊の噂で持ち切っていた。それはどこからともなしに城下へ来た妖婦であった。色深い....
黒猫十三」より 著者:大倉燁子
ったが、宮岡警部と辰馬久と、負傷した警官との写真が出ていた。 世界を跨にかけた女賊黒猫トミー及びその情夫が、辰馬銀行の金庫から多額の金を奪って逃走した。しかも....