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「奸人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奸人の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
ころとなる。これ角《つの》を直《ただ》さんとして牛を殺せるなり。 学者や富豪に奸人多きに引きかえ、下民は常に命運の薄きを嘆くより、したがって信心によって諦めを....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
するは必定、さすれば身の潔白もお申し開き仕り、御前に於て黒白のお裁き願い、君側の奸人どもお浄め奉ろうとの計らい、君側の奸を浄むるはすなわち天下のため、上御政道の....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
。けれども毒飼は最もケチビンタな、蝨《しらみ》ッたかりの、クスブリ魂の、きたない奸人《かんじん》小人|妬婦《とふ》悪婦の為すことで、人間の考え出したことの中で最....
南国太平記」より 著者:直木三十五
当初、国政を誤りたる専横の徒を、貶黜《へんちゅつ》すべき事 一、お由羅の方以下の奸人を処分する事 一、近藤崩れ(お為派崩れ)に、流謫《るたく》したる人々を、速に....
三国志」より 著者:吉川英治
て、玄徳の人間をたたえ、その性は寛弘温雅、心をもって結べば、決して相害するような奸人ではないと告げた。 劉璋は、一晩、簡雍を泊めて、次の朝、翻然と悟ったものの....
大岡越前」より 著者:吉川英治
きった無能吏、つべこべ出入する阿諛的儒者、大奥と表との見えざる穴道を往来する城鼠奸人の輩など、仮借なく、罷免させた。 着物は、紬じま、袴は唐桟、いつもごつい紀....