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奸吏
「奸吏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奸吏の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
奔いたし、至尊をあなどり奉りたるごとき、その他、板倉周防守、岡部駿河守らをはじめ
奸吏ども数多くこれありて、井伊掃部頭、安藤対馬守らの遺志をつぎ、賄賂をもって種々....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
迷ひ、他の難渋を顧みず、不直《ふちよく》の所業は権家へ立入り賄賂《わいろ》を以て
奸吏を暗まし、公辺を取拵《とりこしら》へ、口銭と名付け大利を貪り、
奸吏へ金銭を差....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
が重なり、三年も四年も後のものを使用せねばならぬほどになった。 ところが、この
奸吏共の悪事が安永三年の八月に至って抉剔され、一斉検挙となったのである。禁裡御賄....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
法を知らんのじゃ」 「面目ない次第で」 「まったく、面目ないことだ。無能、徒食の
奸吏と、わしにいわれてもしかたがない。……だが、そう凹ましただけでは気の毒だから....
「三国志」より 著者:吉川英治
ご胸中はお察しいたしますが、いかに世が末になっても、罪なき者が罰せられて、悪人や
奸吏がほしいままに、栄耀を全うすることはありません。日月も雲におおわれ、山容も、....