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奸謀
「奸謀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奸謀の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小田原陣」より 著者:菊池寛
た。これが、開戦の直接原因である。 「然る処、氏直天道の正理に背き、帝都に対して
奸謀を企つ。何ぞ天罰を蒙らざらんや。古諺に曰く、巧詐は拙誠に如かずと。所詮普天の....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
井伊大老は夷狄を恐怖する心から慷慨忠直の義士を憎み、おのれの威力を示そうがために
奸謀をめぐらし、天朝をも侮る神州の罪人である、そういう奸臣を倒したなら自然と幕府....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
吏ども数多くこれありて、井伊掃部頭、安藤対馬守らの遺志をつぎ、賄賂をもって種々|
奸謀を行ない、実もって言語道断、不届きの至りなり。右は、天下こぞって誅戮を加うべ....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
じゃが――」
と、老いたる師匠は、煙管《きせる》を捨てて、
「悪党ばらの、甘言
奸謀の牲《にえ》となった、松浦屋どのの、御不運のはじめが、密輸出入《ぬけに》の露....