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「奸賊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奸賊の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
船医の立場」より 著者:菊池寛
次のように訳した。 英雄一|度《たび》その志すところに失敗せば、かの行為は、奸賊《かんぞく》強盗《ごうとう》の行為をもって目せらる。我らは衆人環視のうちに捕....
石狩川」より 著者:本庄陸男
しのけて行った、「要領がありましてな、首だけ取るとまたあとが脹《ふく》れる」 「奸賊《かんぞく》めが」 「そら」と掛声した。人夫は爪に挾《はさ》んだ豆粒大の虫を....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
障子が顕われて、消えた。……思え、講釈だと、水戸黄門が竜神の白頭、床几にかかり、奸賊紋太夫を抜打に切って棄てる場所に……伏屋の建具の見えたのは、どうやら寂びた貸....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
こに「一天四海」の石碑がある、その台石の上へ、よろけかかって腰を落しながら、 「奸賊《かんぞく》、新撰組! 呪《のろ》われろ」 と叫んで、槍創《やりきず》から吹....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
も 熨斗《のし》をはりつけ進上申すと 渡す間抜けが唐《から》にもあろうか これも奸賊四藩の為すこと 腕を捲《まく》ッてやっきと気を張り ピシピシやらかせ、しっか....
南国太平記」より 著者:直木三十五
れ、戻れっ」 若者の背後の人々が 「問答|無益《むやく》」 と、叫んだ。 「奸賊」 「斬れっ」 「斬れっ」 若い人々は、お互に、興奮しながら、他人を押し除....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
斬れ! そいつを斬れ! なぜ斬らぬ! 斬らんか! 利根の甚伍左、獅子身中の虫だ、奸賊、斬らんか、仙太っ! 仙太 オウッ! と叫んで本当に斬る気はあまりなく、ザ....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
、斬れ! そいつを斬れ! なぜ斬らぬ! 斬らんか! 利根の甚伍左獅子身中の虫だ。奸賊、斬らんか、仙太っ! 仙太 オウッ! (と叫んで本当に斬る気はあまりなく、ザ....
三国志」より 著者:吉川英治
参ったか」 「閣下。そのお恨みは、曹操にこそ向けられるべきです。何事につけ廟堂の奸賊は、朝命をもって、みだりに命じ、そむけば違勅の罪を鳴らそうというのであります....
三国志」より 著者:吉川英治
なした時、禁門を守護して果てた忠臣です。その忠臣の子がいまは、心にもなく、僭上な奸賊の権門に屈して、その禄を食んでいるとは実になさけない。しかし、将軍のごときは....