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奸雄
「奸雄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奸雄の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
ものは他に百千の功ありとも英雄と称することはできない、古来英雄と称するものは大抵
奸雄、梟雄、悪雄の類である、ぼくはこれらの英雄を憎む、それと同時に鎌足のごとき、....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
にした国際主義! これが当来の新思想だ。仏蘭西を見ろ仏蘭西を! ナポレオン三世の
奸雄振のいかに恐ろしいかを見るがいい! 日本の国土を狙っているのだ。内乱に乗じて....
「三国志」より 著者:吉川英治
に墜ちていた。うまうまと敵の策中にその生殺を捉われてしまった。 ――君は戦国の
奸雄だ。 と、予言されて、むしろ本望なりとかつてみずから祝した驕慢児も、今は、....
「三国志」より 著者:吉川英治
たとい今日、かかる辱をうけても、心根の正しくない汝についているよりはましだった。
奸雄曹操ごとき者を見捨てたのは、自身、以て先見の明を誇るところで、寸毫、後悔など....
「三国志」より 著者:吉川英治
ほどの用意しかあるまい」 許攸はまた笑って、 「むべなる哉。世間の人が、曹操は
奸雄で、悪賢い鬼才であるなどと、よく噂にもいうが、なるほど、当らずといえども遠か....
「三国志」より 著者:吉川英治
を食みながら、いま漢室の衰えるを見るや、その恩を報ぜんとはせず、かえって、乱世の
奸雄たる本質をあらわして簒虐をたくらむ。――思うにご辺は天数循環の歴史を、現実の....
「三国志」より 著者:吉川英治
あ、また貴公は、孔明に出し抜かれたのか、何たるお人好しだ。孔明は狡猾の徒、玄徳は
奸雄。こんな証文が何になろう。おそらくそのまま呉侯に復命されたら、たちどころに、....
「三国志」より 著者:吉川英治
王宮の上を、悠々と飛翔しながら、やがて掌を打ちたたき、 ――玉鼠金虎ニ随ッテ、
奸雄一|旦ニ休マン。 と、宇宙から呼ばわった。 曹操は、諸将に下知して、雲も....
「三国志」より 著者:吉川英治
たら、歴史はこうなって来なかったろう。何しても有史以来の風雲児だった。華やかなる
奸雄だった。彼|逝いて寂寥なき能わずじゃ」 ここしばらくの間というもの、洛陽の....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
えて、三木城なども、秀吉の賞として与える肚ではなかろうかと存ぜられる。――古今|
奸雄の計ることは、おおよそ揆を一にしておりまするて」 叔父人からこうまで説かれ....