好いたらしい[語句情報] »
好いたらしい
「好いたらしい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
好いたらしいの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
男子《いゝおとこ》で、尋常《たゞ》のへっぽこ職人じゃアないらしく思われます。あゝ
好いたらしい若い衆《しゅ》だと思うと見ぬ振をしてじろり/\顔を見るもので、男の方....
「世相」より 著者:織田作之助
長から掛って来た電話を聴いていると、嫉けるぜと言いながら寄って来てくすぐったり、
好いたらしい男だと思っている内にある夜暗がりの応接間に連れ込まれてみると、子供っ....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
すぎるくらいしっかりしているのよ。めったな事は言われませんよ。 遊女三 なにしろ
好いたらしい人ではありませんね。 遊女一 そんな事をいうと浅香さんがおこりますよ....
「近眼芸妓と迷宮事件」より 著者:夢野久作
たか、愛子には今まで一人の情夫らしいものも居ない。念のために今までのお客の中で、
好いたらしい事を云い合った者は居ないか。チョット惚れでもいいから居ないかと聞いて....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
そうでございますよ、あんな心中の片割れ者なんぞ、誰が見向きもするものか、この子が
好いたらしいというからこそ、人を頼んだり、直接《じか》にかけ合ったり、下手《した....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
師匠……もうそんなことをしてもいられない、いいかげんの相手があれば……と言って、
好いたらしいのは頼みにならないし、頼みになりそうなのは碌《ろく》でもなし、どうし....
「好人物」より 著者:豊島与志雄
こと、貸し倒れが多いこと、陽気な客のこと、陰気な客のこと、嫌味たらしい客のこと、
好いたらしい客のこと……ほんとに好きになりそうで危いから、用心してるんだけれど…....
「春の雁」より 著者:吉川英治
力などからみれば、まだまだ、くせの少ない方らしく思われた。 「おや、おかみさん、
好いたらしい物をお買いなすったね。これは古渡りじゃござんせんか」 清吉が立ちか....