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好い子
「好い子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
好い子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
運が好いんで、えへゝゝ」 孫「なに然《そ》うでも有りませんのさ」 勘「此んな
好い子を持ったのは貴方の御運が宜《い》いのでさア」 孫「なに運が善《よ》い事も....
「猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
の欲する上からも、又飼育して愛翫する上からも、小猫には赤色の紐又は涎掛を用いるが
好い子供の四五度も生んだ所の爺猫や婆猫には首環でもあるまいし、又涎掛でもあるまい....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
連れて居た。浅いぬれ縁に麻川氏は両手をばさりと置いて叮嚀にお辞儀をした。仕つけの
好い子供のようなお辞儀だ。お辞儀のリズムにつれて長髪が颯と額にかかるのを氏は一々....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
から、神仏に祈願を籠めたのであるが、観音か何かに祈るというなら普門品の誓によって
好い子を授けられそうなところを、勝元は妙なところへ願を掛けた。何に掛けたか。武将....
「犬」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
事になった。 「クサチュカ、私と一しょにおいで」と犬を呼んで来た。「クサチュカ、
好い子だね。お砂糖をあげようか。おいでといったらおいでよ」といった。 しかしク....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
|度ぐらい咳込みますから」 山「さぞお困りで有ろう、併し感心な娘御で、お前さんは
好い子を持ってお仕合せで」 母「はい、もう此の娘の手一つ計りでございます、是から....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
」 「むむ、そうか。瀬戸物町か」 源太郎は瀬戸物町に住んでいる古顔の岡っ引で、
好い子分も大勢もっている。一番こいつの鼻をあかして俺の親分に手柄をさしてやりたい....
「探偵の巻」より 著者:坂口安吾
ひどいわ自分知つてやはるくせにと言ふ。堂々めぐりである。よくも斯うまで自分ひとり
好い子になれると呆れ返つて文句もないほど、他人のスキャンダルは洗ひざらひ喋べつて....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
、彼の顔を見るとわっと泣き出した。 「おお、よしよし。泣くでないぞ泣くでないぞ。
好い子だ」 と、彼は腰を曲げて女の子を抱いた。 彼が子供を抱いて行こうとする....
「クリスマスの贈物」より 著者:竹久夢二
しょう」 「じゃあぼく一つでいいや、ラッパ。ねえかあさん」 「そうそう二郎さんは
好い子ね」 「赤い房のついたラッパよ、かあさん」 「えエえエ、赤い房のついたのを....
「朝」より 著者:竹久夢二
ちゃんはいつも私に餌を下さるから、私がひとつ唄を歌って坊ちゃんを起してあげよう」
好い子の坊ちゃんお眼ざめか? 寝た間に鳥差しがさしにくる 庭にいた小鳥がみんな....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
護謨紐が切れておる』 『だって、旦那様、私は……実はあの……』 『実はあの両方へ
好い子になりたいのだろう……よしよし』 と云いながら彼は五十|法の紙幣を握らせ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ない。
中は空洞だ。
あそこは光る。
あそこは猶光る。
丸奴は生きている。
己の
好い子だ。
おもちゃにするな。
そちゃ死ぬるのだ。
丸は土焼、
かけらが出来る。....
「釣」より 著者:アルテンベルクペーター
された、あらゆる夢、殺された、あらゆる望の墓の上に咲く花である。 それだから、
好い子、お前は釣をしておいで。 お前は無意識に美しい権利を自覚しているのである....
「かもめ」より 著者:神西清
ら)そっとしておいたげてよ、ママ。 ポリーナ (トレープレフに)これで、なかなか
好い子さんですよ。(間)女というものはね、コースチャ、優しい目で見てもらいさえす....