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好い様
「好い様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
好い様の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
かな話と見える、余が這入るのは勿論悪い、悪いけど此の様な大事の場合に権田の都合の
好い様に許りはしては居られぬと、今思うと半ば殆ど狂気の様で、戸を推し開いて中へ這....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
しょう、彼よりは好いと云うんだから何んなに好いか知れません、粥河さんはね、あれで
好い様に見えても一寸いけすかない処がありますからねえ、いやにこう色は白いようだが....
「農村」より 著者:宮本百合子
股引《ももひき》をはいて草鞋ばきで、縁側に腰をかけて居る。紺無地の筒っぽと云えば
好い様だけれ共、汗と塵で白っぽくなり、襟は有るかないか分らないほどくしゃくしゃに....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
自分こそこんなにして居るけれど家ではちゃんとして居るからちゃんとお嬢さんにして
好い様にしてあげますからって云うんだけれども私そんな事出来るこっちゃあないって断....
「千世子(二)」より 著者:宮本百合子
い事が自分を待って居る様な気がするとも云った。 「貴方は遊びに出かける方だから
好い様なものの、私は一人ぼっちでお留守番だ! あんまりいそいそして居るのが不....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
かれませんから折檻しましたが、そんなら此の手紙はお前さんに預けますから、どうでも
好い様にして下さいまし」 太「それは有難いこんだ、これ多助よ、去年の六月|三十日....
「日記」より 著者:宮本百合子
きたいと思って来たが、あの子の教育上どうかとこの事は疑問である。 若し相談して
好い様だったら去年あたりの事から書いて見たいどうぞしてよいのが出来る様に、 只....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
ませんか!』 『何んでもいいから俺に任せろ』とルパンは命令口調で云った。『きっと
好い様にしてやる。……お前達二人は俺が引き受けた……しかし、それにゃあ俺が自由で....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
見えるが、
鎧を着せて見たら、どうか知らん。
貴夫人
あれ。しなやかな、
好い様子をして据わりましたね。
騎士
あの膝に抱かれたら好いだろうと云う....
「それから」より 著者:夏目漱石
》ない。生活に困らないから、働らく気にならないんだ。要するに坊ちゃんだから、品の
好い様なことばっかり云っていて、――」 代助は少々平岡が小憎らしくなったので、....