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好き
「好き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
好きの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
「これはお尋ねにあずかって恐縮至極でございますな。手前のはほんの下手《へた》の横
好きで今日も運座《うんざ》、明日も運座、と、所々方々へ臆面もなくしゃしゃり出ます....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
面白い思をしていた。そこで今日はそのお礼に、ここまでわざわざ来たのだから、何でも
好きなものを望むが好《い》い。」と言いました。
そこで木樵《きこり》は、しばら....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
ていた。そのまた小えん自身にも、読み書きといわず芸事《げいごと》といわず、何でも
好きな事を仕込ませていた。小えんは踊《おど》りも名を取っている。長唄《ながうた》....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ったような、隔てない御つき合いがございました。いや、それもただ、そう云うものが御
好きだったと申すばかりでなく、御自分も永年御心を諸芸の奥秘《おうひ》に御潜めにな....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
うと思いましたから、早速三浦の言尻《ことばじり》をつかまえて、『そんなに君が旧弊
好きなら、あの開化な細君はどうするのだ。』と、探《さぐ》りの錘《おもり》を投げこ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
条」を口の中に繰り返し、マッグの家《うち》へ急いでゆきました。哲学者のマッグは客
好きです。現にきょうも薄暗い部屋《へや》には裁判官のペップや医者のチャックや硝子....
「彼」より 著者:芥川竜之介
ていた。
「兄《にい》さんはどんな人?」
「どんな人って……やっぱり本を読むのが
好きなんですよ。」
「どんな本を?」
「講談本《こうだんぼん》や何かですけれども....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
、赤い頸環《くびわ》に飾られた犬が、畳の上にいるようになった。
綺麗《きれい》
好きな婆さんは、勿論《もちろん》この変化を悦ばなかった。殊に庭へ下りた犬が、泥足....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
その時にはとうにもう台所へ下《さが》っていた。
「それにあの人は何と云っても、男
好きのする顔だから、――」
叔母はやっと膝の上の手紙や老眼鏡を片づけながら、蔑....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
りきぼとけ》を見物に来るものも稀《まれ》ではない。しかしこの女のここへ来たのは物
好きだけではなさそうである。神父はわざと微笑しながら、片言《かたこと》に近い日本....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
切りそうもない本を買ったりする如き。 十一、妄に遊蕩せざる事。 十二、視力の
好き事。一しょに往来を歩いていると、遠い所の物は代りに見てくれる故、甚便利なり。....
「初雪」より 著者:秋田滋
氷が張るようになった。雪の降るのももう間近いことだろう。お前とちがってこの季節が
好きな自分は、おおかたお前もそう思っていることだろうが、お前をあんなに苦しめた例....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
のも見える。小羊が母を探して、戸の外までやって来る。ファラデーは日の昇る見るのも
好きで、野の草花の咲き乱れた山の上に長い夏の太陽の光が薄れ行き、夕ぐれになるとア....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ゅうのどこよりも頻繁だし、悪夢の魔女は九人の供をひきつれて、ここで跳びはねるのが
好きらしい。 しかし、この妖術をかけられた地方につきまとう主領の精霊で、空中の....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
ものである。 それから半歳も過ぎた頃、筆者はたまたま郷里博多へ帰っていた。旅行
好きの次兵衛がひょっこり旅から帰って来て、「おい、夢野久作って解ったよ。あらぁ杉....