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「好き勝手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

好き勝手の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ロマネスク」より 著者:太宰治
そう。ふたたび法のよりをもどそうとしたのだが駄目であった。おのれひとりの慾望から好き勝手な法を行った場合には、よかれあしかれ身体にくっついてしまって、どうしよう....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い物をそっと運んでいたのですが、こんな奴が唯それだけで帰る筈がありません。定めて好き勝手な真似をして、年の行かない娘をいじめたのでしょう。おさんがどうぞ家《うち....
風狂私語」より 著者:辻潤
きるにしかず。 ▼もはや一切の矛盾や不合理も気にならん。俳句の形式も気にならん。好き勝手放題、ノンノンズイズイと生きることだ。 (「生理」年代不明) 入力者注1....
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
暑いから、夏休みを一週間早くしてくれてもよさそうなもんだね」 サムも、ぼくも、好き勝手なことをいう。 が、出発の日まで、それほど退屈しないですんだ。というの....
時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
第二に、ぼくたちは協力し、団結しましょう。捜査にあたってばらばらになって、自分の好き勝手をすると、成績があがらないでしょう」 「そうだ、そうだ」 と、二宮少年....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
彼にたいして少しも気兼ねをしなかった。そしてプシュケーの燈火を手にしては自分らに好き勝手なことをさせるこの赤裸な両性の男を、物珍しげに研究していた。 繊細な性....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
みが彼女にも可能であるとすれば、彼女はいくらか悲しんでいた。 愛せられる男は、好き勝手なことを語って、何にも説明せず、しかもそれで愛せられている女を満足させる....
猫捨坂」より 著者:豊島与志雄
と立っていた。 「なんだ。」 「早く行け、早く行け。」 「どこへ行くんだ。」 「好き勝手なところへ行け。」 見返すと、姿は消えてしまった。好き勝手なところ、そ....
火の扉」より 著者:岸田国士
「ところが、案外よく眠れたわ。でも、あゝいうこと、もうしつこなしよ」 「うちの好き勝手にしたんやないもの。それわかつてもらわんと困るわ。あんた、男いうものどな....
奇巌城」より 著者:菊池寛
。それより余計なことはしないようにするものだ。」 「そうすると、あなたはあなたの好き勝手に強盗を働き、僕は勝手に勉強ばかりしていろというんですね。」 「そうだ、....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
界を見渡したところで、前申す如き有様であるから、どうも頭が閊えている。自分たちの好き勝手な真似ばかりをするわけにも参りません。それで彼らは自分たちの方の幕下のも....
涸沢の岩小屋のある夜のこと」より 著者:大島亮吉
る。 天気のいいときは、朝飯を食ったらすぐとザイルでも肩にひっかけて、まわりの好き勝手な岩壁にかじりつきに行ったり、またはちょっとした名もないような Nebe....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
くば泣け 人間よ、笑いたくば笑うも宜い 怒りたくば、怒っても宜い 迷うもなやむも好き勝手だ 人間よ、あなたの持つ七情を生かせ 人間よ、怒って、泣いて、笑って、迷....
寺田先生の追憶」より 著者:中谷宇吉郎
気がしている。今日北海道の一隅《いちぐう》で、非常に恵まれた条件の下《もと》に、好き勝手な研究を楽しんでいる自分の生活をふり返って見ると、その出発点は、全く寺田....
春泥」より 著者:久保田万太郎
がまるで違っていた。小倉でも、三浦でも、吾妻でも、いえばそれらの人たちは、みんな好き勝手に役者になり、さんざ旅を叩いたり、自分大将の一座をもって押しまわしたり、....