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好事魔多し
「好事魔多し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
好事魔多しの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「天馬」より 著者:金史良
うして絶望の玄竜はわけもなく大村に取り入り重用されるようになったのだ。ところが、
好事魔多しとかでそれから間もなく、玄竜は或る至って奇妙な事情からスパイの嫌疑を受....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
お誓の容色の趣を偲ばせるものがあるであろう。 ざっと、かくの次第であった処――
好事魔多しというではなけれど、右の溌猴は、心さわがしく、性急だから、人さきに会に....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
らんのじゃ、万事|私が心得た。」 「驚いたね。」 「どうじゃ、恐入ったか。うむ、
好事魔多し、月に村雲じゃろ。はははは、感多少かい、先生。」 「何もその、だからそ....
「中里介山の『大菩薩峠』」より 著者:三田村鳶魚
むるに難いところで、この一つの話だけでも、作者の人柄がよくわかると思う。しかるに
好事魔多し、『隣人の友』という雑誌を拵えて、時々送ってくれるのを見ると、「大菩薩....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
二人を一しょにさせて幼い東太の片腕にもと千代は考えていたのである。 ところが、
好事魔多し。千頭家の広大な地所のうちに、タナグ山という海抜四五〇|米ぐらいの相当....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
かりましたが、ここに、はからずも思わぬ障害が起ったのです。 七 「
好事魔多し」とかいう言葉があるそうですが、実に何事も思うに任せません。第一の難関....
「雑信(一)」より 著者:種田山頭火
新年句会には失敬しました、あれほど堅く約束していた事ですから、私自身は必ず出席するつもりでしたけれど、
好事魔多しとやらで、飛んでもない邪魔が這入って、ああいうぐうたらを仕出来しました....