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「好例〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

好例の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
チャンス」より 著者:太宰治
とした事」やら「思わぬきっかけ」やらが重って起っても、一向に恋愛が成立しなかった好例として、次のような私の体験を告白しようと思うのである。 あれは私が弘前《ひ....
高山の雪」より 著者:小島烏水
残存して孤立することがむつかしいので、石板が墜落堆積して、登るには困難する。その好例は赤石山(三一二〇米突)の赤石沢などで、およそ山巓から三百米突も下まで、大崩....
草枕」より 著者:夏目漱石
を駆って、拘々《くく》として随処に齷齪《あくそく》たらしむるにある。裸体画はその好例であろう。都会に芸妓《げいぎ》と云うものがある。色を売りて、人に媚《こ》びる....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
たくなったから拝借に立ち寄ったんだと云ったんで大笑をしたが、老梅君と君とは反対の好例として新撰蒙求《しんせんもうぎゅう》に是非入れたいよ」と迷亭君例のごとく長た....
野分」より 著者:夏目漱石
づくる青年に、向上の眼《まなこ》を開かしむるため、取捨分別《しゅしゃふんべつ》の好例を自家身上に示せば足るとのみ思い込んで、思い込んだ通りを六年余り実行して、見....
善の研究」より 著者:西田幾多郎
に無欲 Apathie たらんことを務むるようになった。エピクテートの如きはその好例である。 右の学派の如く、全然情欲に反対する純理を以て人性の目的となす時に....
長塚節氏の小説「土」」より 著者:夏目漱石
《これら》の作物が全く問題になって居ない。青木健作氏の「虻《あぶ》」抔《など》は好例である。 型に入った批評家のために閑却され、多忙のため不公平を甘んずる批評....
百万人の文学」より 著者:坂口安吾
て任じる批評家ほど、作品と読者の魂の結合に無理解なものだ。「戦後派賞」などがその好例で、あの作者の未来のことはとにかく、目下手習いの作品だ。高級を気負いすぎて独....
ピークハンティングに帰れ」より 著者:松濤明
向が認められる。たまたま見受けられる「頂きを度外視した」ルートハンティングがその好例である。「頂きはもはや何ものでもなくなった」一部のスポーツアルピニストたちは....
調査機関」より 著者:中井正一
ミニストレーション・サーヴィスは、地方行政の資料交換所の役割りを果たす横の連絡の好例とされている。例えばある州で児童保護立法を立案しようとするとき、他の州の立法....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
支離滅裂であるかを不思議にも彼は認めなかった。これは、経済学者に哲学がないことの好例であって、明快と正確とを主な特質とするフランス経済学者の精神の美点を打ち消し....
「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
決して偶然の事ではない。吾が喜多流の根本精神が、かような進化の道程と合致している好例証である。将来の喜多流万々歳の瑞兆に外ならぬのである。 「生活+戦争+スポー....
クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
sh Classics という短文を見ると、誤植の多いシェークスピアのテキストを好例として取り上げながら、校正論や誤植論のようなものを展開しているが、実際本文の....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
』第二巻の仮面の図、第八巻の盲人の顔等において甚《はなはだ》顕著なり。なほ一層の好例は第三巻中の相撲《すもう》、第八巻中の無礼講《ぶれいこう》、及狂画|葛飾振《....