好味[語句情報] » 好味

「好味〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

好味の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幻影の盾」より 著者:夏目漱石
み干す人の中に、彼は只額を抑えて、斜めに泡を吹くことが多かった。山と盛る鹿の肉に好味の刀《とう》を揮《ふる》う左も顧みず右も眺めず、只わが前に置かれたる皿のみを....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
る。 「降《くだ》って十六七世紀の頃迄は全欧を通じて孔雀は宴席に欠くべからざる好味と相成居候《あいなりおりそろ》。レスター伯がエリザベス女皇《じょこう》をケニ....
五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
五右衛門はや帰りて、いざ/″\殿下まゐり候へとて、いかにもきらびやかなる器物に、好味をつくしける美膳をぞすへにける。殿下御覧じて、これは早速にとゝのふものかなと....
狸問答」より 著者:鈴木鼓村
頃のことだ、秋の頃で戸外は未だ中々明るい、私が昼の膳に出してくれた、塩鰹が非常に好味といったので、その主人が、それなら、まだ残っているこの片身を持って行きたまえ....
道は次第に狭し」より 著者:北大路魯山人
くちりちりとなる。こうすることによって中身はエキス抜きにならないから、噛むと魚の好味が出て、歯ごたえもあり、至極美味い。それに、どうもああ薄いのは、ケチクサイと....