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「好条件〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

好条件の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
貴君は余に協力されんことを切に希望する。わがヤクーツク造船所の販売代理権を極めて好条件で貴君の手に委ねることにつき、余は用意がある。しかして余はその交換条件とし....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
対にたとえ監督や俳優が転社を希望していない場合でも引き抜くほうの側は金力その他の好条件をもって誘うことによって多くの場合その目的を達することができるのである。 ....
戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
作の余地がある。明日になればそれももうどうなるかわからない。今ならば我方に多少の好条件を確保する可能性がある。外交の手腕によってはボルネオくらいは残し得るかもし....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
る。 それから一郎は、支配人の室に行った。ジュリアの口添えがあったから、すべて好条件で話が纏った。今日は見習かたがた「赤い苺の実」の三|場ばかりへ顔を出して貰....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、モッソウの『疲労』を引き出さなくても、神経病発作や催眠誘示には、すこぶるつきの好条件になってしまう。そこに、あの女を朦朧状態に誘い込んだものがあったのだよ」 ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
いてくれれば一層申分がない。交霊会の席上に出現する燐光でさえもが、右にのぶる如き好条件の下にありては、青く冴え亘って煙がない。之に反して条件が悪ければ其光が鈍く....
心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
盗みとるチャンスも有り得たろう。彼は戦地に於て人殺しを常習にした怪物だから、あの好条件にめぐまれて仙七を一突きに刺し殺すのは久万ぶりの悦楽ぐらいにしか感じなかっ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
牛乳はほとんど軒並みの需要で、しかも一戸当りだいたい一リットル(五合五勺)という好条件であって、各自近傍の得意を守り、遠方への配達をしない。少し離れたところに住....
『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
教育することへの逼迫などと、あらゆる材料が読書界を科学小説時代へ持ってゆくための好条件であったのだ。しかも事実はそれに反して、科学小説時代はついに来なかった。純....
次郎物語」より 著者:下村湖人
んだよ。それさえあれば無からでも出発ができるし、反対に、それがなくては、あらゆる好条件がかえって破滅の原因にさえなるんだ。」 次郎はまた考えこんだ。首をたれ、....
戯曲復興の兆」より 著者:岸田国士
いないかというと決してそうではなく、その上、更に、戯曲文学への時代的な関心という好条件がこれに加わって来たことを見逃してはならない。 まず、極めて顕著な現象と....
越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
氏方に小憩した。 雨が小やみになって、気候はまことに涼しい。この気候は、闘牛に好条件であるそうだ。昼飯を終えたころから、見物人と共に猛牛が続々と神社の境内へ集....
増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
当時一流の腕を持っていた人々を集めるのも容易であった。台徳院造営時代は、かように好条件が備わっていたから、多くの霊廟のうちに国宝として特に秀でた建築ができあがっ....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ことがあります。病院を経営なさる御都合上、幾らか相場にも関係なさったらしく、或時好条件の株があるが買ったらと、頻りにお勧めになるので、金子をお預けしたのだそうで....
贋物」より 著者:葛西善蔵
と、叔父はその中から二三百円だけ取って、あと全部惣治の儲かるまで貸しておくという好条件であった。叔父はその金で娯楽半分の養鶏をやるというのであった。……叔父は先....