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好機逸すべからず
「好機逸すべからず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
好機逸すべからずの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
る名馬に跨り、摩利支天の再来を思わせる恰好をしていた。 今や、信玄の周辺人なく
好機逸すべからずとみてとった謙信は馬廻りの剛兵十二騎をしたがえて義信の隊を突破し....
「S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
は今夜はお宅へお帰りになりませんから、コチラへお出で下さい」という返事を聞くと、
好機逸すべからずと思ったので、それ以外の事は全然無計画のまま、約二人分の麻酔薬を....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
》に仲間入りしています。アアチャンの処へお客様で、スエコと二人切りになったから、
好機逸すべからずと云うわけよ。 今日は火なしだと河鹿簑之助だから、スエコは此処....
「遺恨」より 著者:坂口安吾
の言葉が交換されるのであった。 先生はそれに就て感傷をめぐらす余裕はなかった。
好機逸すべからず、と立ち上って、オ勘定とよぶ。 すると女は、先生の方をふりむく....
「科学時潮」より 著者:海野十三
ていた。 先登に駈け出して行った死刑囚の一人が見えなくなっていた。彼は恰も此の
好機逸すべからずと、死の谷の方へ脱兎の如くに早く駈け出して行ったのだった。多|分....
「三国志」より 著者:吉川英治
、一同に向って、 「自分が死んでも、かならず喪を発してはいけない。必然、司馬懿は
好機逸すべからずと、総力を挙げてくるであろうから。――こんな場合のために、日頃か....