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好漢
「好漢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
好漢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
司ケ谷村」を建設するつもりで活躍しており、昨二十六日の毎日新聞にその記事が出た。
好漢病気にならなければよいが、とそれを祈っている。 ◯それ以来私はのどを痛め、風....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
されている。シナの人民が兵を軽蔑し憎悪することは、実に我々の想像以上である。 「
好漢|不当兵」とは昔から云うことであるが、いやしくも兵と名が付けば、
好漢どころか....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
の自信があったのであろう。落付き払った軍議の席である。いよいよ評定に入るや、かの
好漢忠次真先に、鳶ヶ巣以下の諸塁を夜襲し、併せて武田勢の退路を断たんことを提議し....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
よりも数日を先んじて報公の志をつくしたのであったそうな。 吾が江戸ッ児には如此
好漢今に幾千かを数え得る。但し、この自然児は長脇差の裔で、祖父も父も江戸に名高い....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
整理は是《かく》の如くにして捗取《はかど》るのだ。惺々《せいせい》は惺々を愛し、
好漢は
好漢を知るというのは小説の常套《じょうとう》文句だが、秀吉も一瞥《いちべつ....
「天馬」より 著者:金史良
よ。だから僕など民間にいながら率先して全力を尽し助けているんだ。だが惜しいかな、
好漢大村君も芸術家が分っていないんだよ、真の芸術家というのが……だから田中、君の....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
ず、その上相手の判官は大阪の福助というもの静かなむしろ静物に近い性格者であった。
好漢師直でありしかも判官は腹立てず、しかしながら筋書きもあることだから、ともかく....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
っている。一同いっしょになってやきもきしているが、まだ来ない。勝っても負けても、
好漢Wはその独特のスポウティな微笑を忘れないだろう。 Y氏。K造船所の飛行機技....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
り子もあり、世帯もあり分別もあるこの国の中堅の良民を召集して「好鉄ハ釘トナラズ、
好漢ハ兵ニ当ラズ」という伝統の支那兵の鉄砲の前へ肉弾に送ることに於て、当路の責任....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
としたと思うかい? どうしてどうして、ただ仇が討ちたかったばかりだ、おれはこんな
好漢なのに、あの女はそれに気づきおらん、といった肚なのさ。が、当分は遊興と乱暴で....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
また聞きに来られても会って話をする時間があったかどうかわからない。 何にしても
好漢沢田、我輩と握手をする為に東を志して西を向いて歩いていた、好会のようでそうし....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
心に富み、豪の者だが、心の弛みによって色慾に迷う。酒のなせる一時のイタズラ心だ。
好漢惜しむべし。もう一歩控える心を忘れなければ、何事もなかったのだな。同席の男が....
「決闘」より 著者:神西清
。ラエーフスキイは善良愛すべき男だ、大学生だ、共に飲み、共に笑い、共に語るに足る
好漢だ、と思っている。ただ、彼にわかる限りのラエーフスキイは、すこぶる気に入らぬ....
「人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
かかわらずほんの二度か三度会ううちに私はすつかり山中が好きになつてしまつた。 「
好漢愛すべし」この言葉は私の山中に対する感情を言い得て妙である。 監督協会の成....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
といい水際立ったる男振り、万人が万人とも好かずには居られまじき天晴れ小気味のよき
好漢なり。 されども世俗の見解には堕ちぬ心の明鏡に照らしてかれこれともに愛し、....