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好色家
「好色家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
好色家の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「飛行機から墜ちるまで」より 著者:吉行エイスケ
すつもりなんです。マネエジャ達は妾の唇について居心地がよくないと云うんです。妾は
好色家の妻にだってなるんです。連れて逃げてください。 あまりに、熱心に僕が彼女....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
食えば人の血脈を絶ち元気陽事を損じ人をして痿黄《いおう》せしむと、果してしからば
好色家は避くべき物だ。また痘瘡に可否の論が支那にある(『本草綱目』五一)。予の幼....
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
現実だった。丸味を帯びて、繊細に波動する四肢、身長は六フィート近くもあって、西洋
好色家の概念する暖海の人魚だった。インド人の混血児とみずから放送したくらいだ。家....
「襟」より 著者:ディモフオシップ
日が暮れた。熱が出て、悪寒がする。幻覚が起る。向うから来る女が口を開く。おれは
好色家の感じのような感じで、あの口の中へおれの包みを入れてみたいと思った。巡査が....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
が一種の美、つまり女の肉体、もしくは肉体のある一部分に迷いこんだとしたら(これは
好色家でなくてはわからないことだが)、そのためには自分の子供でも渡してしまう、父....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
夫人とがそのかみのバッテリーであった事、そして又、夫人は案外にもあれでなかなかの
好色家である事等を知る事が出来た。――で以上の材料と、僕の貧弱な想像力とに依って....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
一興か。ま、通してみい」 義貞は、待った。 ふとうごいた彼の心理を、たぶんな
好色家心理とするのは当るまい。彼はまだ二十四、五。はち切れそうな肉体である。それ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ともしている。また若菜御前(上州沼田藤原広澄の女)というのもあって、なにしろ彼は
好色家としても艶聞家で相当なものであったらしい。しかし恋愛するにも、火花的な短命....