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好調
「好調〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
好調の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
上り《レカバリー》が、おくれて、叱《しか》られるのですが、あの数日は、すばらしい
好調でした。
いつもは隣《となり》のバック台に、合わそうとすればする程《ほど》....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
だった。 昨夜根室を出た監視船の隼丸は、泡立つ船首にうねりを切って、滑るような
好調を続けていた。船橋には東屋氏を始め、船長に根室の水上署長、それから丸辰の親爺....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
僕はしかし、元気だ。きょう体重をはかったら、四百|匁ちかく太っていた。断然、
好調である。 九月十六日 衛生について 1 こないだから、....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て来る。余は木蔭から瞬きもせず其|行進を眺めた。秋|寂びた深林の背景に、何と云う
好調和であろう。彼等アイヌは亡び行く種族と看做されて居る。然し此|森林に於て、彼....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
りにあがり、火星へ達《へ》する日も、予定日を狂わないだろうと思われた。 万事が
好調にいっている。 一ヶ月経ち、二ヶ月経ち、次の第三ヶ月目にはいった。 新月....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
追行することを報告しろ」 噴行艇アシビキ号は、すぐ様、猛然と出発をした。非常に
好調だった。離陸したばかりの月は、見る見るうちに小さくなって遠ざかって行った。 ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
る壮観であったに違いない。 飛行島を動かしている機関部の諸エンジンは、すこぶる
好調であった。これでゆけば、最大スピードの三十五ノットを出すことも、さほど難しく....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
へ買わせにやった処、一円三十銭ばかりで一挺買って来た、それを使わせて見ると案外の
好調子でその後半年の間に何十頭も刈ったが更にひるまない、このところバリカン大当り....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
から織物を仕入れて全国の小売業者に卸す店のことである。Sは戦後の新興業者で商運は
好調だった。
好調なら倒産はしないはずだが、
好調倒産という変ったこともありうること....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
外に不振であったが、それは結果が判明してからの話で、マーシャル自身もレース前には
好調のつもりでいた。古橋はすでに年齢で、これから降り坂になるかも知れない時であり....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
何時かそれが旧態に復する日があることを予想すべきであって、その考えもなしに景気の
好調にまかせて買い進み、上が上にも利を占めようとするなどはじつに愚かの極みである....
「火の扉」より 著者:岸田国士
うを張つて、陸軍の軍艦つていうものをこさえましたからねえ」 「それで、お仕事は、
好調なの?」 「まあ/\つていうところです。なにしろ、船一そうがもとでで、まだ雪....
「能面の秘密」より 著者:坂口安吾
海の大火の折に母からもらっていた山林を売って高利貸しをはじめ、その当時はかなりの
好調であったらしいが、今では成績不振らしくビッコひきひき駈けずり廻っているだけで....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
が、彼の態度が何を意味しているか、勿論わかりはしなかった。 軈て出発、発動機は
好調。池内、三枝、二名の機員に、操縦桿を握られたアメリカ・アトランテック社製の美....
「獄中通信」より 著者:戸坂潤
ためにノンビリと山など運動場から眺めて暮すことが出来るなど有利な点である。身体は
好調で、これをチャンスに根本的につくり上げようと思う。従来よりも筆まめに(葉書で....