好題[語句情報] » 好題

「好題〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

好題の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
草枕」より 著者:夏目漱石
げつぜん》の低誦《ていしょう》、――朧夜《おぼろよ》の姿――どれもこれも芸術家の好題目《こうだいもく》である。この好題目が眼前《がんぜん》にありながら、余は入《....
運命」より 著者:幸田露伴
をして戦歿せしめ、山東の地をして一時|騒擾せしむるに至りたるもの、真に是れ稗史の好題目たり。之に加うるに賽児が洞見預察の明を有し、幻怪|詭秘の術を能くし、天書宝....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
タリヤにおいてこれを公にした。かくして、この石壁法は、爾来欧洲諸国の学者の研究の好題目となったが、ことにドイツにおいてはこれに関する有名な著書も多く現われた。そ....
映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
いかという疑いがある。 ドン・キホーテはここでいう人間の真実を描いた漫画映画の好題目である。しかし、せんだって上映されたシャリアピンの「ドン・キホーテ」はそう....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いで困《くる》しんでいる様子を小林師範が傍《かたわら》から見て、 「これは近頃の好題目、口に出して言うては皆々遠慮がある故に、入札《いれふだ》としてみたらいかが....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
するということであります。 このことは、単なる才能と混同されて、あまり俳優論の好題目となってはいませんが、僕の観察では、才能だけはあっても、教養のあまり高くな....
曙覧の歌」より 著者:正岡子規
はなはだ狭隘《きょうあい》に、時は逢いがたき維新の前後にありながら、幾多の人事的好題目をその詩嚢《しのう》中に収め得ざりしこと実に千古の遺憾《いかん》なりとす。....
食道楽」より 著者:村井弦斎
家族的の交際という事が一向開けません。一部の有志者がそれを開かんとしても開くべき好題目がないのに困っています。そこで私が一の名案を呈しますが近頃のように家庭料理....
千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
よ確からしくなって来る。こういう風に状勢が進んで来ると、もはや千里眼は新聞記者の好題目や茶の間での話の種だけでは済まされなくなる。そして事実千里眼は正《まさ》に....