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如何
「如何〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
如何の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
套や帽子をとると、必ずこの「離れ」へ顔を出し、「唯今《ただいま》」とか「きょうは
如何ですか」とか言葉をかけるのを常としていた。しかし「離れ」の閾《しきい》の内へ....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
のあった楢山と云う代言人《だいげんにん》の細君で、盛に男女同権を主張した、とかく
如何《いかが》わしい風評が絶えた事のない女です。私はその楢山夫人が、黒の紋付の肩....
「河童」より 著者:芥川竜之介
にも忘れたり。ただ彼の好んで作れる十七字詩の一章を記憶するのみ。
問 その詩は
如何《いかん》?
答「古池や蛙《かわず》飛びこむ水の音」。
問 君はその詩を....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
落ちたのと、河内山が追いかけるように、語を次いだのとが、ほとんど同時である。
「
如何《いかが》でございましょう。拝領仰せつけられましょうか。」
宗俊の語の中《....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
人を発見した。彼女は水色の夏衣裳《なついしょう》の胸にメダルか何かをぶら下げた、
如何にも子供らしい女だった。僕の目は或はそれだけでも彼女に惹《ひ》かれたかも知れ....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
足が帰って来たのである。
赤穂《あこう》の城を退去して以来、二年に近い月日を、
如何《いか》に彼は焦慮と画策《かくさく》との中《うち》に、費《ついや》した事であ....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
恐迫観念を有したるが如し。然れども吾人《ごじん》の問わんと欲するは忍野氏の病名|
如何《いかん》にあらず。常子夫人の夫たる忍野氏の責任
如何にあり。
「それわが金甌....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
爾来、今日まで彼の消息は、杳《よう》としてわからない。
「さまよえる猶太人」とは
如何なるものか、彼は過去において、
如何なる歴史を持っているか、こう云う点に関して....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
は飯田蛇笏君である。――手紙の往復をするようになった。蛇笏君の書は予想したように
如何にも俊爽の風を帯びている。成程これでは小児などに「いやに傲慢な男です」と悪口....
「犬養君に就いて」より 著者:芥川竜之介
。僕は犬養君を思い出す度にかならずこの顔を思い出している。同時に又犬養君の作品の
如何にも丹念に出来上っているのも偶然ではないと思っている。....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
帆」には、この傾向が最も著しく現れていると思う。が、江口の人間的興味の後には、屡
如何にしても健全とは呼び得ない異常性が富んでいる。これは菊池が先月の文章世界で指....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
屡、破綻を来しているようである。こう云う傾向の存する限り、微細な効果の享楽家には
如何なる彼の傑作と雖も、十分の満足を与えないであろう。 ショオとゴオルスウアア....
「久米正雄」より 著者:芥川竜之介
をする久米、――そう云う多感多情の久米の愛すべきことは誰でも云う。が、私は殊に、
如何なる悲しみをもおのずから堪える、あわれにも勇ましい久米正雄をば、こよなく嬉し....
「久米正雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
す。嘘だと思ったら、久米の作品を読んでごらんなさい。色彩とか空気とか云うものは、
如何にも鮮明に
如何にも清新に描けています。この点だけ切り離して云えば、現在の文壇....
「小杉未醒氏」より 著者:芥川竜之介
処に居合せた天岡均一氏が、初対面の小杉未醒氏に、「小杉君、君の画は君に比べると、
如何にも優しすぎるじゃないか」と、いきなり一拶を与えた事がある。僕はその時天岡の....