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如何ぞ
「如何ぞ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
如何ぞの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
、「われは悪魔「るしへる」なり」と云う。われ、大《おおい》に驚きて云いけるは、「
如何ぞ、「るしへる」なる事あらん。見れば、容体《ようだい》も人に異らず。蝙蝠《か....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
だろうけれど、若しも婚礼の出来る時が来れば余と婚礼すると云う積りに違いない、之を
如何ぞ余たる者|豈《あ》に砕身粉骨して秀子の難を払わざる可けんやだ、余は雀躍《こ....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
に初陣して以来五十余戦、未だ鬨の声ばかりで鶏軍した覚えがない。諸軍力を協せずして
如何ぞ勝とうや。老人の長居は無用、伜美作守勝俊も大阪陣大和口にて、後藤又兵衛出張....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
間傷をみい。大阪者では知るまいが、この春京まで参ったゆえ、噂位にはきいた筈じゃ。
如何ぞ? どんな気持が致すぞ? 剥がして飲まばオコリの妙薬、これ一つあらば江戸八....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
かッ。百石二百石のはした米では、しみじみお目にもかかれぬ傷じゃ。よう見い。のう!
如何ぞ! わははは。ずうんと肝にこたえたと見ゆるな。――遠藤侯!」 チクリと痛....
「十万石の怪談」より 著者:佐々木味津三
――中将程の天晴れ武将を何とて見殺しなるものかっ。――たわけ者達めがっ。のう!
如何ぞ。老人という奴はよくよくじれったい奴等よのう!」 罵るように呟き乍ら長国....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
蜀黍、大豆も蒔かねばならぬ。降って来そうだ。桑は伐ったか。桑つきが悪いはお蚕様が
如何ぞしたのじゃあるまいか。養蚕教師はまだ廻って来ないか。種籾は如何した。田の荒....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、年経てその瑕愈え合う物なり、竜宮の小蛇、鐘を舐《ねぶ》りて瑕を愈やす妙あらば、
如何ぞ瑕付かざるように謀《はか》らざるや、年経て赤銅の破目愈え合うという事、臣《....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
続けいるようだ。もし同姓婚が絶対に繁殖の力乏しきものなら、最初の動植が同姓にして
如何ぞ無数の後胤を遺し得んや。それからインドで一夫多妻の家の妻と一妻多夫の家の妻....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
が庚申は猿田彦命と説いたのを非とし、就中《なかんずく》『贅弁』には神徳高き大神を
如何ぞ禽獣とすべけんやと詈り居る。しかるに出口米吉君の近刊『日本生殖器崇拝略説』....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
牛馬を屠ってその肉を喰うものと、もしそれが罪悪であるとしたならば、その罪悪の軽重
如何ぞやと反問せなければならぬ。しかるに彼らは生きた猪鹿を殺して喰うものを多く責....