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如何にして
「如何にして〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
如何にしての前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
と、もうそれは決定的なものになったという顔をするのである。そしてそのための資金を
如何にして作るべきかをしきりに考えるのである。京都にある二軒の親戚からはもうこれ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
”とするものである。これは余論もあろうがともかくも一説をなしている。しかし然らば
如何にしてこの奇跡ないしは怪談が生じたかという説明がつかないかぎり、事件の解答と....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
外に残された道はない。私はそこに背水の陣を布いてしまったのだ。 といって、私は
如何にして過去の凡てを蔑視し、未来の凡てを無視することが出来よう。私の現在は私の....
「地球盗難」より 著者:海野十三
穴の狭い連中さえ現れるに至った。 大隅説の弱点というのは、「ウラゴーゴル星は、
如何にして地球を手許に引き寄せたか。その方法が説明されていない」というのであった....
「海底都市」より 著者:海野十三
の心は千々《ちぢ》に乱れた。愛する人たちの住んでいる海底都市を、トロ族の暴行より
如何にして護ったらいいだろうか。また大激昂《だいげきこう》のトロ族を何とか一度で....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
ような顔で長谷戸検事の方を見た。 「ですが検事さん」と警部はいった。 「この女が
如何にしてこの家の主人に毒を呑ませ、そしてこの邸からずらかったか、それを当人から....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ない。折角の計画が挫折することは人類にとって一大損失だ。迫り来る地球人類の危機を
如何にして防衛すべきかという問題の答案が、又もやこれから十何年も遅れることになる....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
帆」には、この傾向が最も著しく現れていると思う。が、江口の人間的興味の後には、屡
如何にしても健全とは呼び得ない異常性が富んでいる。これは菊池が先月の文章世界で指....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
で置いたのだが、その兇器は、その場限りで消え失せてしまったのだよ。で、最初まず、
如何にして梵字形の傷跡が出来たか――それを説明しよう。一口に云えば、最初に向き合....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
は、これを争う者あるべからず、明に認むるところなれども、日本の武士道を以てすれば
如何にしても忍ぶべからざるの場合を忍んで、あえてその奇功を収めたる以上は、我事す....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
一日も二日も考え込むことがある。 失敗をごまかそうとするのではない。この失敗を
如何にして成功の道へ転換させようかと工夫するのである。 研究する。ああでもない....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
一人になってつぶさに事件を考える、時間と気持の上の余裕を得た。すると彼の胸には、
如何にしてもこの事件の謎を自分の力で解決しなくてはならないと言う責任感が湧いて来....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
尊はどうして有限の人間として、かの永遠の生命を捉えられたのだろう。言い換えれば、
如何にして応身と法身とを一致させたか。この問題の研究が盛んに起りました。釈尊自身....
「雨」より 著者:織田作之助
感じであった。彼が今迄何一つ自分の自由にならないものはないと思っていた女が、今は
如何にしても自由にすることの出来ない一つのものをもってしまった。お君は自分の心を....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
知らない旧式の思想である。一国だけで世界の大勢に伍して進み得る時代は過ぎ去った。
如何にして多くの国家、多くの民族を統制してその実力を発揮するかが問題である。それ....