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如何程
「如何程〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
如何程の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
他へ出ずに待っているよ」 友「へえ/\畏りました」 士「此の莨入を二つ買うが
如何程《いかほど》だえ、左様か、釣《つり》は宜しい、宅へ来た時|序《ついで》に持....
「ある抗議書」より 著者:菊池寛
ますに依って、限りがありますが、神様から私は頂きましたすべての物がありますから、
如何程沢山に使いましても、それは無くなると云うことはなく無限でありまする。以上申....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
人、誰かあなたに同情をさゝげずに居られましょう乎。如何に頑固な先生の加担者でも、
如何程|苦り切ったあなたの敵対者でも、堪え難いあなたの苦痛と断腸の悲哀とは、其幾....
「大橋房子様へ」より 著者:宮本百合子
ことを、しんみり希望し、期待して居ります。 勿論、そのためには、現在の諸状態が
如何程不合理なものであるかも解っている積りです。けれども私は、或る状態の裡に全く....
「粗末な花束」より 著者:宮本百合子
指が、一束のグラフィックを持っていること、あの帽子が一揺れする毎に、彼女の唇には
如何程強いた、嗄がれた微笑が掠めるかということ等、こちらに遠のいていても私によく....
「C先生への手紙」より 著者:宮本百合子
反抗やらで、尊い「我」に冒涜を加えず、自分の周囲に渦巻いて居る事象に迷わされず、
如何程僅かでも純粋に近い我を保って、見、聴、生きるべきではございますまいか。 ....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
などと云う美的な感じは一寸も起らないで只、死人と烏はつきもので、死ぬ者の近親には
如何程鳴き立てても聞えるものではないなどと云う凄い様な話し許りを思い浮べて居た。....
「書斎を中心にした家」より 著者:宮本百合子
時に、小さい野菜畑や、鶏でも飼う裏庭《ヤード》があったら、田園生活のすきな自分は
如何程よろこぶでしょう。 けれども、斯うやって、電車の音のする、古い八畳で、此....
「男…は疲れている」より 著者:宮本百合子
の事実でしょう。不安定は、一般の経済状態を考えただけで、勤労と休息とのつり合が、
如何程まで破れているかあきらかだと思います。これに対して、物価調節、各家庭に対す....
「北支点描」より 著者:豊島与志雄
われているが、それが大抵富有な上層階級の人々ばかりである。会員からの寄付金などは
如何程でも集め得るらしい。或は一種のフリーメーソン的結社であるとの説もあるが、実....
「青春論」より 著者:坂口安吾
計算をはみだしたところに最後の活をもとめているのだ。このような即興性というものは
如何程深い意味があってもオルソドックスには成り得ぬもので、一つごとに一つの奇蹟を....
「陳情書」より 著者:西尾正
ようかと目論見を立てる事に致しました。飲む程に酔う程に、――※と申しましても私は
如何程酒精分を摂っても足許を掬《すく》われる程所謂泥酔の境地は嘗《かつ》て経験し....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
志を立てながら、学資の不足なために学問が出来ないと云うことは、その本人に取っては
如何程の苦痛であるかは、恐らく今の苦学生諸君よりもなおより多くその苦しみを知って....
「歴史と事実」より 著者:坂口安吾
旅行して神代杉の密林を突きとめることは、文学の仕事ではないのだ。戦争という現実が
如何程強烈であっても、それを知ることが文学ではなく、文学は個性的なものであり、常....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
りする者は必らず滅び候と申して、堅くあらため申候。エツタ交りして家の滅びたるもの
如何程も御座候」とか云っている。そしてその滅びたる証拠としては、三好長春(治)は....