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如菩薩
「如菩薩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
如菩薩の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「畜犬談」より 著者:太宰治
ょ》せずドカンドカンと射殺してしまいたい気持であった。犬は、私にそのような、外面
如菩薩《げめんにょぼさつ》、内心如夜叉《ないしんにょやしゃ》的の奸佞《かんねい》....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
見者はあってはならないはずでしたが、やはり人の心は一重裏をのぞくと、まことに外面
如菩薩内心如夜叉《げめんにょぼさつないしんにょやしゃ》であるとみえまして、しだい....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
薇の一種だ」 「仏見笑? 妙な名だな」 「華厳経《けごんきょう》に外面《げめん》
如菩薩《にょぼさつ》、内心《ないしん》如夜叉《にょやしゃ》と云う句がある。知って....
「無惨」より 著者:黒岩涙香
て人に交り、信切顔をして其人の秘密を聞き出し其れを直様官に売附けて世を渡る、外面
如菩薩内心|如夜叉とは女に非ず探偵なり、切取強盗人殺牢破りなど云える悪人多からず....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
おまえさんは、さぞ耳が痛いことでござんしょうが、とかく美人と申すしろものが、外面
如菩薩、内心如夜叉というあのまがいものさ。まず上等なところでお多根|菩薩のやきも....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
な変な事を、美しいひろ子の前でいい出したのだろう。
「ほんとでございますわ。外面
如菩薩《げめんによぼさつ》内心如夜叉《ないしんによやしや》と申しますからね。きれ....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
まわした。
「うむ、世間は知らぬ――ことさら、女子衆《おなごしゅう》はな――外面
如菩薩《げめんにょぼさつ》、内心|如夜叉《にょやしゃ》――という、諺《ことわざ》....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
ッ葉微塵に飜弄しつつ、ぐんぐんと死の陥穽の方へ引きずり込みつつあるのだ。 外面
如菩薩、内心如夜叉とは彼女等三人の事でなければならぬ。そうしてこの恐ろしい形容詞....
「大脳手術」より 著者:海野十三
くなった。その代りに、今度は珠子を非難し、君の脚を売ることを望むような女性は外面
如菩薩内心如夜叉だといって罵倒した。そればかりか、近き将来、珠子さんはきっと君を....
「ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
苺とどちらに誇りを感じます。登竜門というものは、ひとを市場へ一直線に送りこむ外面
如菩薩の地獄の門だ。けれども僕は着飾った苺の悲しみを知っている。そうしてこのごろ....
「女難」より 著者:国木田独歩
上などを例えに引いて話すのでございます。安珍清姫のことまで例えに引きました。外面
如菩薩内心|如夜叉などいう文句は耳にたこのできるほど聞かされまして、なんでも若い....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
より拾い集めんとすればほとんど無数である。されば女という言葉だけで、いわゆる外面
如菩薩《げめんにょぼさつ》、内心如夜叉《ないしんにょやしゃ》という思想を含ませる....