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妄談
「妄談〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
妄談の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
云えるほどの者は、即座に相手が述べる言葉のうちの、個々の単語を綜合して、一場の虚
妄談を作り上げる術に巧みなればなり――と。だから、あの時僕は、その分子的な聯想と....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
に編入して居ることの有り得る訳は無い。輪之丞以下は氏郷出発以前から秘命を受けて、
妄談者流の口吻《こうふん》に従えばそれこそ鼠《ねずみ》になって孔《あな》から潜《....
「魔都」より 著者:久生十蘭
極まりない音だったと語り、音についての感想はまちまちだが、然しそれは単なる市井の
妄談ではないらしく、日比谷公園の園丁長が自身で親しくこれを聴き、和歌を一首添えた....
「芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
天に冲するがごとく、進み進み、また進まんとする勢いあること、決してわれらが架空の
妄談でないことは、賢明なる読者のすでに充分了解されたところであろうことを信ずる。....
「迷信解」より 著者:井上円了
強欲の根拠とし、天満宮を卑猥のなかだちとし、観音を産婆代わりとし、狐、狸、天狗の
妄談、いささかの辻神、辻仏に種々の霊験をみだりにいいふらし、仏神の夢想に託し、妄....
「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
問教育を軽蔑することもまた、はなはだし。 けだしそのこれを軽蔑するとは、学理を
妄談なりとして侮《あなど》るに非ず、ただこれを手軽にみなして、いかなる俗世界の些....