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「妖女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

妖女の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
治《まつりごと》を執っている殷《いん》の紂王《ちゅうおう》は妲己《だっき》という妖女にたぶらかされて、夜も昼も淫楽にふける。まだそればかりか、妲己のすすめに従っ....
屋上の狂人」より 著者:菊池寛
んやぞ (その時、藤作、巫女を案内して来る。巫女は五十ばかりなる陰険な顔色した妖女のごとき女) 藤作 旦那さん、これがさっきいうた巫女さんや。 義助 やあ....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
だった。その顔は――生憎横向きになっているので、見定めがたい! 毒の華のような妖女の手が動いて、黄昏の空気がキラリと閃ったのは、彼女の翳した薄刃のナイフだった....
小公女」より 著者:菊池寛
とどけたいと思っていたのよ。ところが、今私はお伽噺の中に住んでるんだわ。私自身も妖女になったような気がするわ。そして、何でも変えることが出来るような気がするわ。....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
たが、着物のしたて方にしても、ずいぶんかわっていました。ほんとうは、このふたりは妖女だったのです。若いほうは幸福の女神でこそありませんが、そのおそばづかえのその....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
るきながらみまわすと、月あかりが木立をすけてちらちらしているなかに、かわいらしい妖女たちのおもしろそうにあそんでいるのが目にはいりました。妖女たちはへいきでいま....
野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
の雲のお城までもとんでいったようにおもいました。すると、うつくしいかがやくような妖女がひとり、おむかえにでて来ました。ところでその妖女が、あの森のなかでいちごの....
雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
りあって、さえた月の光の中で、静かな湖のふちにでて、おどりをおどります。三人とも妖女ではなくて、にんげんでした。そのあたりには、なんとなくあまい、いいにおいがし....
眠る森のお姫さま」より 著者:楠山正雄
かんな洗礼の式をあげることになって、お姫さまの名づけ親になる教母には、国じゅうの妖女が、のこらず呼び出されました。その数は、みんなで七人でした。そのじぶんの妖女....
灰だらけ姫」より 著者:楠山正雄
がつまって、口がきけなくなりました。 このサンドリヨンの教母というのは、やはり妖女でした。それで、 「あなたは、ぶとう会に行きたいのでしょう。そうじゃないの。....
ジャックと豆の木」より 著者:楠山正雄
しないでもいいのだよ。わたしはいったい、お前さんたち一家のものを守ってあげている妖女なのだけれど、この五、六年のあいだというものは、わるい魔もののために、魔法で....
ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)」より 著者:楠山正雄
いたぼろぎものが、さっぱりと新しいものにかわっていました。これで、たれか心のいい妖女が、この御殿のあるじなのだとおもって、窓からそとをふとのぞきますと、ゆうべの....
南極の怪事」より 著者:押川春浪
限り、早くより船底の寝室に閉じこもって眠る。かかる間にブランコ岬の沖を過ぎ、昔は妖女住みしと云うシエルボロ島の間を抜け、航海三十五日目にして寄港せしはアフリカ南....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
女のさまよう姿を見た者もあると伝えられていた。しかも中国征伐の軍務が忙しいので、妖女の噂もだんだんに忘れられて、その翌月に秀吉は鳥取にむけて出陣した。 織田信....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
って見よう。どこでも撮食をする癖の 附いている己に、何かしら攫まりそうなものだ。妖女ラミエ等 (メフィストフェレスを誘ひつゝ。) 急がばや いづくまでも。 ....