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妖言
「妖言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
妖言の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
とでもなく、地蔵は時々に踊るのです。そこで役人も一旦は無事に引き揚げたのですが、
妖言妄説の取締りを厳重にする時節柄、こういうことを黙許していて善いか悪いか、次第....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
四輪車を倒れんばかりに揺って、激しく哄笑を始めた。
「ハハハハハ法水さん、下らん
妖言浮説は止めにしてもらいましょう。貴方が云われる津多子夫人は、昨朝早々にこの館....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の事起るべきに定まった当日、正午になっても一向起らず、大騒ぎせし輩、今更軽々しく
妖言を信じたを羞《は》じ入った。この噂の起りはこうだ。ビークン丘とビーチェン崖の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
こちらの意のあるところを見抜いたように行動したが、今のこの美少年もまた同じような
妖言を言う。なるほどちょっと先刻、新月の空を見て、胸の中に「繊々たる初月、鴉黄に....
「三国志」より 著者:吉川英治
「策、そなたは、ほんとに道士を斬るつもりですか」 「妖人の横行は国のみだれです。
妖言妖祭、民を腐らす毒です」 「道士は国の福神です、病を癒すこと神のごとく、人の....
「三国志」より 著者:吉川英治
には、六|丁六|甲の神通力を以て、黒霧をはらい除いたせいである」 というような
妖言を放って、しかも誰もそれを疑わなかった。 「ばかを申せ、彼も人、我も人。世に....