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妖霊
「妖霊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
妖霊の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
置くことにしたか、それらの結末を知ることが出来なかったそうである。 金鉱の
妖霊 乾※子と呼んで、普通にはそれを死なない者にしているが、実は死んでいるので....
「弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
しい」 ここでにわかに手を拍つ音が、田楽の節を帯びて聞こえてきた。 「天王寺の
妖霊星! 天王寺の
妖霊星!」 「見たか見たか
妖霊星!」 女がそれに合わせて歌っ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ちはばらばらと柱をよじ上り、鴨居を伝わって逃散ります。そして虚空から、「天王寺の
妖霊星を見ずや」と歌います。その声が聞えると、高時は正気に返って立上り、小|長刀....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
いに応えて躍り立ち、華雲殿の屋の棟も動くかのような妖しい諸声をここに揺り起した。
妖霊星 えうれいぼし 天王寺の えうれいぼし これは、ひとり高氏だけの耳に、こ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
を借り、この高時をしたたかな目にあわせおった。わしを華雲殿のただ中に投げおった」
妖霊星……ようれいぼし……。 そろそろ、藤夜叉の名も、出かねない。 道誉は懐....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
いばかり描き尽くす。 これは、ひと頃、鎌倉の辻で、童謡にまで流行った“天王寺の
妖霊星……”を、誰かが改作したものらしく、高時は思うこと、言いたいことを、即興的....